2019年07月01日

7/1特高のスタンプ!

朝から楽しいデザイン仕事に従事してから、午前十一時に外出。いつもの月曜のように荻窪へ定点観測に向かうのだが、一度は上がっていた雨が、またもやパシャパシャ降り始める。油断していて傘を持って来なかったので、いつもとは違う中央総武線高架下をたどって、なるべく濡れずに歩き続ける。だが高架下離脱後、雨が激しくなりどうにも凌げなくなって来たので、百円の傘を買い、どうにか「ささま書店」(2018/08/20参照)へ。店頭は当然雨仕様である。百円の傘を畳み、百円の本たちを眺め始める。途中、自転車に乗ったまま、かなり入口近くまで進入して棚を眺める豪気なオッサンが現れるが、見事にお店の人に「すいません、自転車は…」と言われる一幕あり。面白半分「これぞ、開高健。」ダゲレオ出版「バトル・オブ・ブラジル/ジャック・マシューズ」を計216円で購入する。阿佐ヶ谷では「千章堂書店」(2009/12/29参照)にブラリと立ち寄り、ちくま文庫「赤い猫/仁木悦子 日下三蔵編」を400円で購入する。一旦家に戻り、昼食を摂ってから再び外出。またもや雨は上がっているが、今回は念のためしっかりと傘を持つ。バスで中野まで移動し、野暮用をひとつこなす。そして『中野ブロードウェイ』に立ち寄り、ショウウィンドウが輝くサブカル迷宮を鼻歌まじりに散策していると、「古書うつつ」(2008/06/18参照)が表に百均本棚を出し終わり、ちょうど開店するところに出くわす。すかさず低い棚の前にしゃがみ込み、古そうな横積み本の物色に取りかかる。箱ナシで痛みと歪みはあるが、扶桑社の縮刷版「正史実歴 鐡假面/黒岩涙香譯」が百円は愉快だなと、早速手にする。さらに下へ下へと掘り進めると、背を紙で丁寧に補強し、糸でかがり、無地の表紙を付けた薄手の一冊が目に留まる。何だろう?と手にしてみると、粗末な用紙の扉には、『昭和四年一月十五日印刷納本発行 インターナシヨナル特別附録第三巻第一號 ××××インターナシヨナル綱領(一九二八年九月一日モスクワに於ける第六囘大會にて採用さる』とある。共産主義による、資本主義及び帝國主義への闘争の基本理念を説いたもののようだ。『共産主義』や『共産』がすべて“××××”の伏字になっている…おや?扉上部に蔵書印らしい赤いスタンプが…目を凝らして見てみると、『發売頒布禁止』『4.1.15』『神奈川縣警察部 特別高等課』とあるではないか…げげっ、これ、悪名高き特高の資料蔵書だったんだ!くわぁ〜、お、恐ろしい(つまり印刷とスタンプの日付けから見ると。発売と同時に発禁になったと言うことか)それにしても消滅させるべき発禁本が、その狩手である警察で、こんなに補強され大事にされているとは、なんとも皮肉なものである。とても貴重な物なので、先ほどの涙香とともに計200円で購入する。…にしても、俺がこれを買ってどうするんだ?いつの日か「赤いドリル」さんにでも、買い取ってもらうことにしようか。
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posted by tokusan at 18:54| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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