2019年07月28日

7/28東京・武蔵境 おへそ書房

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武蔵小金井の南にある、部活の女子中学生自転車軍団が「スゴい坂ぁ!」「坂だぁ〜」「キャァーッ!」「ギャワワワァ〜!」「帰りこれ登るのぉ〜?」「ヒィエ〜〜〜〜」「ブレーキーーーーーー」などと楽しい多種の叫び声を上げながら下って行く急坂に、お昼過ぎに流れ着く。ちょうど良い、武蔵境に行って、七月二十日にオープンしたお店を見に行くことにしよう…。というわけで『中央改札』から北口に出て、ちょっと左手に見えている、ビルの間を北に真っ直ぐ延びて行く『すきっぷ通り』に入り込む。飲食店が建ち並び、食物の匂いに支配された、賑わいのある駅前通りである。その商店街も尽きて、ひとつ目の交差点を過ぎると、途端に郊外的な新しい道に変化する。テクテク北に歩き続けると、大きな食料品スーパーが現れ、その先の左手に目指して来た古本屋さんらしいお店が見えている。近付くと真新しい緑のテント日除けの下に、安売古本棚&台が出されている。何とも珍妙で可愛らしい名前のお店である。軒下には木製の袖看板も設置されており、“おへそ”の文字で
顔を形作ったシンボルマークが彫り込まれている…なんとなく岡本太郎の『太陽の塔』の顔に似ている。店頭には百均文庫と単行本とムック類と、それに古めの絵本が多く出されている。うむむ、ちょっと良い雰囲気…中にも良い絵本がありそうだなと思わされ、店内に踏み込む。左右の両壁に頑丈な白木の棚が据え付けられ、中央にも低めの棚と高めの棚を組み合わせた背中合わせの通路棚が一本鎮座している。右壁棚には、アート・建築・デザイン・写真・郷土・自然・思想・哲学…最下段にはまだ何も並んでいない。奥には「話の特集」を大量に集めたゾーンあり。向かいには海外文学・ブローディガン・セレクト日本文学・北杜夫・詩集・本関連・言葉などが集まっている。左側通路に移動すると、壁棚には絵本が多数展開し、長新太や佐々木マキゾーンが俺の耳目を集める。さらに児童文学・暮らしなどが続き、向かいには文芸雑誌・日本文学文庫・海外文学文庫・セレクトコミックが収まっている。フレッシュな若めのセンスを貫き、優しく線香花火のように趣味がジリジリ炸裂する棚造りである。七十年代辺りの新文学・新思想・カウンター&サブカルチャーが源泉か。値段は普通で、良い本にはしっかりとした値が付けられている。…やはり買うなら絵本だろ!と手にしたのは、フレーベル館「キンダーおはなしえほん かくれんぼ/作・村山筹子 絵/村山知義」(昭和四十七年刊)である。こぐまとあひるのアナーキーな『かくれんぼ』と、だいこんとごぼうのシュールな共同生活の突然起こったいざこざを描く『ごぼうとだいこん』と、これらの二編よりさらにシュールな童謡『もしも あめの かわりに』を収録…村山筹子って、絶対に変だ…と思いつつ、フリーの青年登山家の様な店主から予想外の安値で購入する。…おぉ、これで武蔵境に来たら、「浩仁堂」(2011/02/15参照)とコンボで巡ることが出来るのだな。さらに南に足を延ばして、「尾花屋」(2017/06/15参照)と古本屋トライアングルを形作ることも可能なのだな。開店おめでとうございます!
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『かくれんぼ』がメインストーリーなのに、表2と扉は何故か『ごぼうとだいこん』が占領!
posted by tokusan at 15:41| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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