2019年08月07日

8/7「續 細菌の國」!

午前九時半過ぎに家を出て、すでに灼熱の街を行く。水道橋駅に降り立ち、いつもより人影の少ない夏休みの『白山通り』を南へ進み、神保町パトロール。時刻は午前十時二十分。パトロールにはこのくらいの時間がちょうどいい。午前九時から開いているお店もあるのだが、このくらいに通りに姿を見せていれば、各店頭に一番乗りというわけにはいかないが、結構早い順位で目を通せるはずなのだ。午前十一時を過ぎてしまうと、早めのお昼休憩などで人が街路に流れ出し、競争率も高くなってしまうので、やはり店頭を回るにはこのくらいの時間がちょうどいいのだ。そんなことを思いつつ、銀杏並木の葉陰に守られたアスファルト歩道を歩き進む。だがそんな思惑に反し、なかなか食指の動く本には出会わない。いつもより行列が短い人気焼肉屋の前を通り過ぎ、やがて『靖国通り』に至る。最初は西に足を向け、東へ戻って行く。『神保町交差点』を渡り、「明倫館書店」(2012/04/04参照)前。店頭ワゴンは、まだほとんど手がつけられていない状態で、本が詰まった上に本が横積みでダカダカとだいぶ積み重なっている。一瞬、「一誠堂書店」(2010/03/27参照)前での、車椅子のお客さんに手を貸す番頭さんと店員さんの素早い行動に目を奪われるが、再びワゴンに視線を戻した時、その本は目に飛び込んで来た。おぉっ!時代社「續 細菌の國/福島伴次」!昭和十八年刊の科學童話の続編である!全174ページの仙花紙本で、細菌に対する正しい科学的知識を子供に植え付けるために、ミクロな世界の生態や威力や繁殖力や恐ろしさが、あらゆる例え話や科学寓話で展開して行くのである。後見返しを見ると破格の200円だったので、ここで会った百年目!と中に飛び込み百円玉二枚と交換する。ウフフフ、これだから早い時間のパトロールはやめられない。「細菌の國」も、いつかは同じような感じで手に入れてやる!
zoku_saikinnokuni.jpg

夕方にまたもや外出して、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で「フォニャルフ」に入替補充。店内で岡崎武志氏と待ち合わせ、その後は打ち合わせ飲み。実は二人セットの嬉しい依頼が舞い込んで来たので、それについてニヤニヤしながら話し合うためである。特に岡崎氏はもう子供のようにはしゃいでいるので、見ているだけでおかしい。まるっきり遠足前夜の小学生なのである。これについての詳細はまた後日にお知らせいたします。打ち合わせを終えた後、ブラブラ夕涼みがてら歩き「古書音羽館」(2009/06/04参照)へ。ハヤカワポケSF「マラコット海淵/コナン・ドイル」を百円で買って表に出ると、お店横の通路では、店主の広瀬氏が壁一面に積み上がった買取本と、汗をかきながら大格闘中。嗚呼、古本と格闘する古本屋さんの姿は、厳しく、そして美しい…。
posted by tokusan at 20:04| Comment(2) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「細菌の國」調べたら、正篇はほぼそっくり装丁なんですね。
ネットで少し読みましたが、面白いです。
Posted by 子持ち親父 at 2019年08月08日 18:53
確かに面白いのですが、細菌の怖さもしっかりヒシヒシ伝わってくるようになっています。ほぼ同じ表紙の「細菌の國」も、いつの日か必ずや!…また「明倫館」の店頭に出ないものかなぁ…。
Posted by 古ツア at 2019年08月09日 20:21
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