2019年08月11日

8/11東京・阿佐ヶ谷 ネオ書房

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駅北口を出てロータリーを北に渡り、ビルの下からつながっている『北口アーケード街』を突き抜ける。化粧レンガの敷き詰められた『旧中杉通り』を北にグングン進んで行くと、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)の五十メートルほど手前右側に、三月に閉店してしまった元貸本屋の古本屋さん「ネオ書房」(2019/03/10参照)があった。お店を閉じた後は選挙事務所になり、選挙後は店主が本の無くなった店内で、ひたすら地道に片付けを進めていた…だが、急転直下!なんと作家の切通理作氏が縁あってお店を継ぐことになり、ついに昨日店名はそのままに再開店したのである!店構えは以前と変わらぬ、小さな古い古本屋さんである。店頭には三つの百均籐籠が置かれ、漫画や文庫本や雑誌を収めている…おや、何だか古い絶版コミックが混ざっている…以前の「ネオ書房」の気配が漂って来たぞ…店内に入るとお客さんがいっぱいの大賑わいである。中央には大きな駄菓子スペースが設けられ、親子連れが楽しそうに選んでいる。左右の壁は以前と同じく壁棚になっており、左壁手前から、音楽・フォーク・暴走族・学生運動・カウンターカルチャー・コミック・絶版コミック…やはりここには多くの旧「ネオ書房」の本が混ざっている。どうやら売り切らずに、まだストックが残っており、それをネオ「ネオ書房」が引き継いでいるようだ…現代社会&風俗・サブカル・映画など。奥の帳場近くになると、フィギュアやプラモデルなども混ざり始め、さらに奥に怪奇漫画類が集まっている。切通氏と女性の立つ帳場周辺にはマニアックな映画関連がディスプレイされ。右奥は切通氏の新刊著作が飾られている。その下には大百科系が一列カラフルに並び、右壁奥には、おぉっ!ウルトラ関連・怪獣・特撮が集まり、興奮必至の濃厚な小宇宙を形作っている。さらにそこから、フィギュア類を挟んで児童文学・アニメ関連・SF&ミステリ文庫・少女漫画と続いて行く。棚下には主に雑誌や同人誌類や漫画雑誌や特撮ムックが積み重なっている。旧「ネオ書房」の雰囲気を一部残しながらも、新しく明るくマニアックな楽しいお店となっている。ウルトラ好きは必見。値段はまだついていないものが多く、これは「おたずね下さい」とのことである。だが値段は帳場での値付を耳に挟むと、総じて安めなので、安心してたくさん本を抱えてたずねるべし。徳間文庫「都筑道夫ドラマ・ランド/都筑道夫」と、左棚の片隅で見つけた怪しい本・光林堂書店「科學小説 四百年後 地球滅亡の巻/古荘國雄」を選び、帳場で「すみません、両方とも値段がついていないです」と値付をしていただく。まずは文庫本を手にして「500円でどうですか?」「いいですよ」「ハハハハ、ありがとうございます」。続いて単行本「むっ、これは………………長考……………………千円でどうですか?」「いいですよ」「ハハハハハ、ありがとうございます」「でも、ここで粘るともしかしたら値段が下がるんですか?」と聞いてみると「ではこちらは800円にしましょう」と、何と即値下げしていただいた。そんなつもりじゃなかったのに、ありがとうございます!いやぁ、これは楽しいお店に生まれ変わったものだ。マニアックな本に加え、また旧「ネオ書房」の本を楽しめるのだ。また遊びに来ることにしよう。まずは開店おめでとうございます。そして「ネオ書房」を引き継いでいただき、本当にありがとうございます!

購入本の「科學小説 四百年後 地球滅亡の巻」は、大正拾五年刊の函ナシ本。何だかこのタイトルに引っ掛かるものがあったので、家に帰ってから記憶をたどり、盛林堂古書目録第3号「盛林堂の本棚 2016年10月」に当たってみると…ややや、16ページに載っている!函がちゃんとあると、恐ろしいほどの高値じゃないか!面白そうだと思って買った本ですが、目録を見て今、どひゃっほう!と遠慮なく叫ぶことにいたします。
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口絵は物語の冒頭、世界第一の都會『ロンヨーク』で暗殺され落下する、アングロサクソン大統領の圖。そして次々と暗殺されて行く世界の指導者たち…。
posted by tokusan at 16:06| Comment(2) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
開店祝いみたいなもんなんだからさあ、百円二百円値切らず(そんなつもりじゃなかったと書きつつ「ここで粘ると……」なんて遠回しに言ってるところがまたセコい)に買ってあげましょうよ……。
Posted by とおりすがり at 2019年08月14日 09:42
まぁ確かに『セコイ』話ではありますが、そのセコさに喜びがあったりするもので。この時は、本に値段が付いていないことや、切通氏の気さくな人柄に触れ、気になって聞いてみたのです。こういうのも古本屋通いの楽しいところだと思っています。開店祝いについては、もうすでにお店にちょくちょく通い始めているので、折々に古本を買って返して行くつもりです!
Posted by 古ツア at 2019年08月14日 17:03
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