2019年08月17日

8/17東京・国分寺 一二三書店

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灼熱の午後に干涸びる寸前で、武蔵小金井と国分寺の間の、南の坂下にある『貫井南町』に流れ着く。すでに体力は赤信号だが、どうにか「雲波」(2017/02/03参照)にでも寄って、古本を手にして行くか…と、ズルズル足を引き摺り歩いていると、目の前に『本』の看板があり、小さな町の新刊書店があることに気付く。こんな何処の駅からも遠く離れているのに、よくぞまぁ生き残っているものだ…などと大いに感心した瞬間、驚くべき文字が目の中に飛び込み、眼底で像を結んだ!『古書 古書 有ります 1冊100円から』の貼紙が窓にあったのだ!うぉぉぉぉぉっ!こんなところで古本が売っている!駅からは南口に出て『東経大通り』をひたすら道なりに東へ歩む。『東経大南交差点』を通過し、道が細くなり始めても、さらに道なりに東へ。そして『貫井南町四丁目交差点』で、『西の久保通り』を南南西に進む。長らく歩けば『貫井南町五丁目交差点』。そこからちょっとさらに南南西に進み『いなげや』を越えると、『本』と青い文字で書かれた四角い看板がすぐ左手に見えて来るはずである…ハァハァ。戸を引き開けると、すぐ右にレジがあり、お客の来ることをまったく想定していなかった、ノースリーブシャツに短パンの浅井慎平風オヤジさんが、ほぼ椅子に横臥していた体勢から起き上がり、読み耽っていた本から目を離して「いらっしゃいませ」と慌てる。こちらは堂々と落ち着いて店内を見渡すと、三本の通路が縦に延びる、棚のしっかり生きている新刊書店である。これは、町の人が必要としているからこその、生きた棚なのであろう。そして目指す古本は…と、この時は慌てて棚を検分して行くと、右端通路の壁棚二本に、面陳と背並び合わさった古本の姿が見出された。七十年代の思想・文学・柴田翔・カウンターカルチャー・ニューアカ・岩波文庫が中心である。文庫本は100円で、単行本が300円〜500円。おそらく慎平風店主が青春時代に熟読した本たちなのであろうか…。晶文社「あたしのビートルズ 佐藤信作品集」筑摩書店「終末から 特集■破滅学入門 創刊号」を計600円で購入する。意外な場所での古本との出会いは、激しく心がときめいてしまうものだ。

「終末から」は1973年創刊の豪華な文芸誌。赤瀬川原平の『櫻画報』、東松照明の沖縄エッセイ、開高健の雑文、中井英夫の連載『蒼白者の行進』、井上ひさし『吉里吉里人』(佐々木マキのイラストが描き文字含め超プリティ!などが掲載、口絵の横尾忠則が手掛けた『豪華絢爛長尺絵巻 千年王国』も七つ折りで尖っているが、やはり無駄に長〜い!
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posted by tokusan at 18:28| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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