2019年09月04日

9/4今日は何だか良い吉祥寺。

午後イチに下連雀に流れ着いたので、井の頭公園の森を抜け吉祥寺へ。そう言えば「一日」(2017/08/11参照)では、吉祥寺の出版社・夏葉社誕生十周年を記念して『夏葉社の10年展』が開かれているはずだ。観に行こう、と中央総武線ガードを潜り、斜めの裏道にあるお店へ。まずは安売ガレージを覗き込み、組合書店「東京-パリ バイク無銭旅行/高橋昭次・高橋雄次」(昭和三十二年刊の、若い兄弟がタイトル通り、バイクで無一文で東京→パリを走破するノンフィクション。写真も豊富で、こういう本大好き!)を見つけ、ビニールカーテンを潜ってガレージから店内へ。展示は窓際の小スペースでささやかに開かれているが、あっ、社主の島田潤一郎氏がちゃんといる。そうか、今日は初日なのか…と気配を殺し、壁に飾られた高橋和枝さんの「さよならのあとで」のアウトテイクイラストや、得地直美さんの細かく描き込まれた本屋イラストを眺める。低いテーブルには夏葉社のこれまでの本が、面陳&ブックエンドに挟まれ勢揃いし、まるで島田氏がこれまで作り上げて来た、誠実で静謐で独特な世界の地図や、街を見ているようである。特にブックエンドに挟まれた本が造り出す景色は、家並みの、小さな可愛いジオラマを連想させ、それぞれが個性的で優しく、歪な人間の心の様々な営みをジワジワと滲ませている。帽子も被り気配も殺していたのに、あっさり島田氏に気づかれてしまったので、改めて挨拶をし、ちょっとだけお話しさせていただく。出すのに二年も掛かった「さよならのあとで」の心温まる話や進行具合のヒドい話、七年越しでとあるお店の倉庫に眠っていた「故郷の本箱」が返品されて来て驚いたこと、本を千部売ったり増刷したりすることの大変なことなどなど。どうぞこれからかも、古本関連の本を作ってくださいね!会場では記念のTシャツやトートバッグの販売もあり。テイクフリーの中綴じ文庫サイズ小冊子「10年34冊」をいただき、芳名帳の一番最初に記名して、会場を後にする。展示は9/8(日)まで。先述の本は324円で購入する。
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その後は「バサラブックス」(2015/03/28参照)に寄り、外の安売箱の中からキネマ旬報社「時代劇映画の詩と真実/伊藤大輔 編・加藤泰」を掘り出せたので300円で購入する。そのままの勢いで「よみた屋」(2014/08/29参照)に向かい、店頭で美術出版社「幻想の画廊から/澁澤龍彦」講談社「サユリ・マイ・ミステリー/山村正夫編」を抱え込んでいると、入口前の棚でちょっとカバーはボロいが、毎日新聞社「宇宙旅行/原田三夫」がソッと並んでいるのを見つけ、心中で大いに快哉を叫ぶ。先日の「モンガ堂」に続き、またもやの原田三夫宇宙関連児童書である(2019/08/31参照。でも内容はわりと難解な部分も)。ウフフフと店内に進み、計900円で購入する。いや、今日は何だか良い吉祥寺であった。
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posted by tokusan at 16:10| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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