2019年09月17日

9/17さらば「穂高書房」!

ヒドい残暑にブツクサ言いながら、まずは古本を抱えて西荻窪へ。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)の「フォニャルフ」棚にザクザクと補充する。飛鳥部勝則の良いところを並べて来ましたので、目がキラリと輝いた方はぜひ。忙しい店主・小野氏と少しお話しをし、その忙しさのひとつである、横田順彌追悼展「ヨコジュンのびっくりハウス」の案内ハガキをいただく。若き日の横田さんの写真は、神保町の一角で撮られたものである。十月に横田さんが、神保町に帰って来る!
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そして阿佐ヶ谷に戻り、いきなりの店主の訃報に驚いた「穂高書房」(2009/02/15参照)の様子を見に行く。…やはりお店は開いていない。おまけにこの間の強風台風のせいか、お店のシンボルであった灰色のブリキ看板が剥がされ、壁沿いに横たわっている。ここでは、小さな店内の古本山脈を構成する専門の山岳書というよりは、店頭に安く出されていた、門外の古本をよく買わせてもらった。基本的には凪いでいるのだが、その凪ぎの中に微かな動きを見出すように足繁く通い、地元民として大いに楽しませてもらった。暑くなると、ビル横手の鉄扉を開け放し、上半身裸で古本と静かに格闘していた、横向きのオヤジさんの崇高な姿も忘れ難い(見るたびに、分かっているのに、一瞬ギョッとしてしまうのだ)。ここが開くことは、もうないのか。うぅ、安らかにお眠り…いや、どうか、どれでも好きな山に登りまくって下さい。今まで阿佐ヶ谷の古本文化の一角を支えていただき、本当にありがとうございました。
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家に帰り、ダンボール一箱分の古本を大阪に送り出す。しばらくしたら「梅田蔦屋書店」の古本壁にツラツラ並び始めると思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。
posted by tokusan at 15:10| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
10年くらい前の『モヤモヤさまぁ〜ず』で、さまぁ〜ず一行はこちらを訪れて、登山を趣味としていた人のむかしむかしの日記帳に触れたり、山の歌の本を買った際タワーレコードの袋に入れてもらったりしていました。鹿児島在住の身としては、古ツアさんのブログで「穂高書房」の名を目にするたびに実際の映像としてリンクし、あーあの穂高書房!といつも思っていました。
Posted by かに座公園 at 2019年09月17日 20:52
『モヤさま』に「穂高書房」出てましたっけ!あの手前のお米屋さんが何度も出ているのは覚えているのですが…。くわぁ、見逃してるっ!
Posted by 古ツア at 2019年09月18日 16:23
穂高書房のご主人お亡くなりになっていたんですね。。こちらの投稿で今知りました。
この夏に山岳関係の本を調べたくて何度かお電話したんですが応答がなくて、お店もずっと閉まりっぱなしで、もう閉店なさったのかな、、と思っていました。

ご主人がお店の横で作業なさってた風景思い出します。人一人がやっと通れるくらいのスペースしかない店内で、奥にご主人が収まっていて、膨大な量の本が天井近くまで積み上げられていました。僕の知っている阿佐ヶ谷の風景もどんどん消えていってます。パールセンターのねじめやさんも川口屋さんも建物なくなっちゃいました。あー、寂しい。時代の流れとは言え、寂しいばかりです。

最近涼しくなったので溜まりに溜まった積読本達に目を通してスペースを作るために整理しています。明治生まれの著者が昭和40年代に出版した本でそれまでの東京の移り変わりを回顧しているんですが、読んでいてノスタルジーとメランコリーを感じてます。ノーサード閉店の時に買ったDVDなんかも出てきて、過去にしがみつきたい自分と新しい時代に適応しようとする自分がせめぎあってます。読書の秋ならぬ、断捨離の秋です!
Posted by アサガヤン at 2019年09月29日 09:20
アサガヤン様。本当に「穂高書房」は、阿佐ヶ谷の、昔からある大事な景色でしたよね。あの鼠色のブリキ看板。本がぎっちりの店内。ビル脇にはみ出した雑誌や山岳書のタワー。時々山の本の中に面白い本が混ざる店頭ワゴン。そして夏場の上半身裸の親父さんのあの笑顔。いつか、お店はたとえなくなっても、時々はあの通りを歩いて、お店を思い出していきましょう。
Posted by 古ツア at 2019年09月30日 13:56
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