2019年10月08日

10/8十月の盛林堂・イレギュラーズ

朝から一仕事をテキパキ片付けて、午前十時半に外出。涼しいんだか暑いんだか分からぬ街を進み、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。今日は2019/09/24の続きの、盛林堂・イレギュラーズとしての任務遂行日なのである。店頭&店内を眺めていると、店前にレンタカーの白いワンボックスが滑り込んで来た。盛林堂号に代わり、古本をよりたくさん運んでくれる強力な助っ人である。いつものように店主・小野氏がハンドルを握り、午前十一時過ぎに千葉県某所に向けて出発。前回のような首都高渋滞地獄を避けるために、素早く行動し、素早く帰還しようという目論見なのである。早速そんな作戦が功を奏し、午後一時には現場に到着する。依頼主と二週間ぶりの挨拶を済ませたら、すぐさま作業に取りかかり、小野氏は残りの本の結束に集中し、私は通路奥に溜めていた本束や新しく出来上がる本束を、まずは書庫の入口にプールし、その後台所や直角に曲がる廊下を経由して、運び出しやすいように玄関に本束を積み上げて行く作業を進めて行く。動線の確保が難しいのだが、そこは上手く呼吸を合わせ、お互いの作業を邪魔せぬよう黙々と仕事する。午後三時にはスムーズにそれらの作業が終了し、およそ七千冊の本をドシドシと荷台に積み上げて行く。もう少し余裕があるかと思ったら、あっという間に上部を残して満杯に…やはり立派な書庫を持っている人の本の量は凄まじいものがある。棚に入っている時と、まったく物量としての規模が合わないのが、本という物体の不思議なところである。
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猛烈に重い本たちと闘ったので、身体の各所に乳酸を溜めながら、午後四時には現場を無事に離れる。渋滞に巻込まれぬことを祈りながら、早くも首都高に入ると、これが奇跡のように車が流れており、首都“高速”道路の名に恥じぬ、スピードが出せるスムーズさなのである。おかげで今回はそれほどバカ話に興じることなく、何と一時間弱で西荻窪着。倉庫に最後の力を発揮して、古本をドカドカと下ろしまくり、午後六時前に任務を終了する。ふぅ、お疲れさまでした。レンタカーを返し、「盛林堂書房」に向かうと、そこでは二冊の今日の作業を労うご褒美本が待ってくれていた。一冊はちょっと背が危うくてボロいが、大正二年刊の磯部甲陽堂「少年軍事探偵/三津木春影」である。ふぉぅ!三津木春影が我が手に!序文は押川春浪で、予備陸軍少尉と紅顔の中學生と海軍大佐の令嬢が、東京に潜む間諜團と横濱に空中に雪中高田に横須賀に北京にと、縦横無尽に活躍するお話らしい。うひょぅ、面白そう。早く読みたいっ!そしてもう一冊は、盛林堂ミステリアス文庫の新刊、ショートショート作家・高井信氏の単行本未収録作品集「見知らぬ他人」である(しかしこの本は、ショートショート集ではなく短篇集という意外な展開)。心の意表を突くような物語たちが並んでいるが、巻末に並ぶ解説者たちの名も意表を突いて来る。井上雅彦、江坂遊、草上仁…なんだ、この無闇に物凄い豪華さは!また、YOUCHAN氏が手掛けるカバーデザインが、イラスト含めどうにもコケティッシュで、一デザイナーとして畏れ多くも大いに嫉妬する。
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posted by tokusan at 19:34| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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