2019年10月14日

10/14古本に温められる。

何だか週末の台風とつながっているような、雨降りの月曜日。突然の秋の寒さに震えながら、午後に南荻窪に流れ着く。早く家に帰って暖をとりたいのはやまやまだが、やはり古本は買って帰らねばなるまい。というわけで駅方面にピタピタと向かい、均一台にブルーシートを掛けた雨仕様の「竹陽書房」(2008/08/23参照)に立ち寄る。そのブルーシートを捲り、七十年代のスヌーピー雑誌を二冊抜き取り、暖かな店内に滑り込む。壁棚&通路棚をゆっくり何も見逃さぬよう落ち着いて見て行くと、すぐに購入候補本が何冊もリストアップされる。だが、左側通路の奥に達した時に、壁棚上段にちょっと古い本が少し並んでいるのが目に留まる…古本オーラが放たれている…と勝手に感じ取り、その中の深海のような濃紺革装釘の本を抜き出す。おっ、第一書房「ポオル・フオル詩抄/堀口大學譯」か。
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何と可愛らしく手に馴染む美しい本なのか。そう感心しながらページを開くと、うぎゃっ!扉の前の遊び紙に、堀口大学の墨書署名が入っているじゃないかっ!
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函はないが、これは何が何でも買わねばならぬ!と慌てて後見返しの値段を確認すると、これが奇跡の800円。先ほどのツル・コミック社「SNOOPY OCTOBER NOVEMBER」とともに計1000円で購入する。すると帳場の奥さまに「表の本、シートで塞いじゃってて、すみません。今日は雨がね…」と丁寧に言われるが、すでに大物を手に入れた私は、今や何を言われてもえびす顔なのである。そんな風に、お店と古本ですっかり温まり、どうにか阿佐ヶ谷に帰り着くと、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)店頭棚の雨除けビニールシート越しに、気になる少女漫画を見出してしまう。集英社りぼんマスコットコミックス「おじゃまさんリュリュ/大矢ちき」じゃないか。カバーが少し傷んでいるが、110円で大矢ちきが読めるのなら安いものだ。クリップを外してビニールシートを捲って、横合いから手を伸ばして本を取り出し、店内で今日はバイトさんが店番中のレジにて購入する。
posted by tokusan at 16:44| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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