2019年10月29日

10/29東京・吉祥寺『喜国雅彦のそれはオカズだ展』

朝から原稿を書き続け、一応すっかり書き上げて、一旦時間をおいて見直すことにする。昼食を摂った後外出。冷たい雨に上着を着込んで傘を差し、吉祥寺『リベストギャラリー創』で10/30(水)まで開かれている、本棚探偵・喜国雅彦氏の『喜国雅彦のそれはオカズだ展』を観に行く。人混みを擦り抜けギャラリーまでの道をたどりながら、「外口書店」(2010/02/22参照)を覗き、何も買えずに「藤井書店」(2009/07/23参照)まで行くと、残念ながらお休みであった…あぁ、そうだ。俺は古本を買いに来たのではなく、個展を観に来たのだ!と、古本への妄念を振り切り、北の対岸へ素早く渡り、傘をすぼめてギャラリーに飛び込む。おぉ、こんな雨の日なのに大賑わいである。入口で出迎えてくれたのは喜国氏の奥さまの漫画家・国樹由香さんの満面の笑顔。促されて芳名帳に記帳し、会場内に流れるバンド・大島渚のBGMを聴きながら、壁一面にズラリドバリと貼り出された、その下の台にもズラズラ置かれ並べられた「傷だらけの天使たち」と「悪魔のうたたね」の、赤黒二色の生原稿に熱い視線を注ぐ。原稿なので、誌面より遥かにデカイ!そして懐かしい!なのに面白い!やはり下品だ!と、つい、素敵にひねられたくだらないギャグにニヤニヤしてしまいながら、まるで一冊の漫画本を読むように展示を楽しんで行く。原稿はすべて販売されており、9900円(星印)6600円(無印)3300円(黄丸マーク)の値に分けられている(表紙絵やスペシャルカットや『館』シリーズのジークレ版画などは別値である)。大好きな漫画家さんの生原稿が手に入る機会など、そうあるわけではない…さ、3300円のやつから選んで買って行こうと、隅に貼られたもはや残り少なくなっている黄色いスマイルマークを目印に、原稿を吟味する。散々悩み、結果選んだのは『うたかた』である。同じ場所で、それぞれ待ちぼうけを食らった別々のカップルの男女が、その偶然の出会いをきっかけにデートしようとすると……結末が気になる方は、原典に当たってみて下さい。サブタイトルは『ふはははは あと5本描いたらローリング・ストーンズだ』となっている。90年の初来日公演あたりか…後五本、頑張れ!喜国先生!と過去の本棚探偵を応援しつつ、目の前にいる現在の本棚探偵に挨拶をし、会場を後にする。生原稿は紙物だ。これを買えば、今日はもう古本を買わなくとも大丈夫だろう。そう決めて、家路を急ぐ。
sore_wa_okazuda.jpg
家に帰って取り出して見たら、もっと大きく見えてくる生原稿(右下が個展の案内ハガキ)。そして本物の持つ力はやはり素晴らしい。それにしてもよくあんなにたくさん、ちゃんと保管してあったものだなぁ。
posted by tokusan at 18:20| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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