2019年11月11日

11/11東京・京王八王子 まつおか書房

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いつも悪天候の時にテレビ中継されるJR駅北口の空中通路に出ると、都心より少し冷たい風が吹いている。取りあえず地上に下りて『東放射線アイロード』を東北に進むと、すぐに京王八王子駅の駅ビルにたどり着く。その前に展開する、三角形の鋭角なロータリーから、『甲州街道』に向かって進路を北に採る。ちょっと歩くと、左手には京王駅の西口地下階段が現れ、さらに進むと右手の歩道橋交差点手前の白いビル一階の引っ込んだところに、小さな古本屋さんが蛍光灯を明るく点していた。新しい古本屋さんと言う訳ではなく、以前は西寄りにあった「まつおか書房」(2010/01/05&2016/08/29参照)が、規模を小さくして移転して来たのである。店頭には図鑑や絵本やビジュアル本のラックが一本。店内に進むと、細い縦型で二本の行き止まり通路が奥へと続いている。ただし左は帳場の奥から垂幕が下がり、18禁のアダルトコーナーであることを如実に示している。というわけで一般本としては、ほぼ一本の通路のお店となっている。入ってすぐの左の棚には、文学・絵本・ビジュアル本などが並んでいる。アダルト通路との間の棚には幻冬舎文庫など。右壁は一面の棚で、最上部に文学単行本やSF単行本がソロリと並び、出版社別文庫(角川文庫ゾーンが古い文庫が多く小気味よい)・時代劇文庫・SF&推理文庫(推理よりSFの方が充実)・新書・幻想文学・海外文学・サブカル&カウンターカルチャー・澁澤龍彦・稲垣足穂・日影丈吉・唐十郎などが続く。向かいの通路棚には奥から、日本文学・社会・戦記・映画・美術・歴史・東京・八王子・郷土が揃う。見かけは街の古本屋さん的になり、以前の三店のお店を構えていた時から比べれば、蔵書数は圧倒的に少なくなってしまったが、視線と方向性は保ちつつ、濃縮還元マニアックな展開を見せている。とにかく実店舗としての形を残してくれたことに感謝しなければなるまい。やはり直接古本を探しに行くことが出来、対面で古本が買えることは、人として幸せである。改造社 世界大衆文學全集「メトロポリス(他一篇)/ハルボウ 秦豊吉」を330円で購入する。

表に出たら、いつの間にか雨がしっかり降り始めていた。アワワワワと街を西に突っ切り、「佐藤書房」に逃げ込む。店内を隅から隅までうろつき、いつの間にか中央通路手前左の下段に移動した古い文庫群の読み難い背文字に目を凝らし、博文館文庫「青頭巾(後編)/土師清二」を見つけ出し、500円で購入する。…いつの日か前編も安値で手に入れたい…。
posted by tokusan at 18:45| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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