2019年12月09日

12/9「モンガ堂」の展示と『世界怪奇叢書』。

晴れると思っていたのに、全然晴れなかった月曜日。午後一時に西荻窪北の桃井に流れ着く。それならば「古書西荻 モンガ堂」(2012/09/15参照)に寄らぬ手はない。静かにそっと店内に滑り込むと、企画展示ゾーン越しに座る、帳場のモンガさんが、顔を上げて「おほっ」と声を出す。ちょっとご無沙汰いたしました。店内窓際台と中央棚の一部で開かれている展示は、『個人名のついた『研究会誌』展』である。かわじ・もとたか氏が、長年に渡って古本市などでコツコツコツコツコツコツコツ集め歩いた、研究対象の人物の名が付けられた研究誌や同人誌を、展示販売する地味だが偉大な企画!上林暁・山口瞳・石川啄木・宮澤賢治・魯迅・尾形龜之助・坂口安吾・太宰治・夏目漱石・大塩平八郎・夢野久作・宮武外骨・織田作之助・若山牧水・高村光太郎・半村良、etcetcetc.............。薄く素っ気ない装幀の小冊子ばかりだが、物凄い量だ。
monga_tenji.jpg
日本文学関連だけではなく、海外文学や映画関連にも探索の手は及んでいる。おぉ、在野の知られざる英雄たちの手による、いぶし銀に輝く研究成果たち!大いに感心しながら、一瞬、夢野久作の研究誌「夢の久作のごとある」を買ってしまいそうになるが、『お前は研究会誌って柄じゃないだろ!』と脳内で己を叱咤し、我に返って店内を一周。さらに一瞬、戦前の「キンダーブック」復刻版に目を眩まされそうになるが、粘って粘ってかろうじて見破り、玄文社「世界怪奇叢書 聊齋志異/柴田天馬」私家版「講談研究/田邊南鶴」を計千円で購入し、事無きを得る。展示は12/22まで。モンガさん、今年もたくさん良い本をありがとうございました。ちょっと気が早いですが、来年もよろしくお願いいたします。
ryusai_shii.jpg
大正十三年刊の「聊齋志異」に出会えたのは嬉しい。装幀は水島爾保布である。『世界怪奇叢書』…他にはいったいどんなラインナップが……。
posted by tokusan at 16:19| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お世話になっております。
楽しい時間でありがとうございました。
Posted by モンガ堂 at 2019年12月10日 12:56
こちらこそいつもありがとうございます。「モンガ堂」は、永遠に不滅です!
Posted by 古ツア at 2019年12月11日 18:07
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: