2020年01月09日

1/9トーコー出版ガイド

昨日来るはずだった暖かさが遅刻して来たような本日、西荻窪と吉祥寺の間に流れ着く。三日連続で西荻窪と言うのも能がないので、テクテク足を戻すように吉祥寺へ向かう。風の強い『井の頭通り』を伝い、まずは「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。日本板硝子株式会社「SPACE MODULAR 54」を110円で購入する。ガラス会社が出していた、建築関連を多く取り上げる贅沢な造りの企業誌である。この号は福岡市の近代建築を特集している。九州大学医学部の校舎も詳しく掲載され、セセッション様式の『眼科学教室』がとにかく華麗である。これで木造とは…美しい…もとより精神病棟の写真ではないのだが、やはり夢野久作「ドグラ・マグラ」を勝手にイメージてしまう…。続いて駅南口を通り過ぎ、雑居ビルの中に吸い込まれて、奥の「古本センター」(2017/03/06参照)へ。帳場前の通路棚下に細かいものが積み重なっているので、ちょっと興味を抱いて吟味してみると、桜井文庫「戦後の貸本文化/梶井純」があったので、1100円で購入する。このなかなかの安値も嬉しいのだが、さらに喜んだのは中に挟まれていた紙物。「トーコー出版ガイド」という名の、文庫サイズ見開きペラ一枚一色刷りの、簡素な三種の出版目録である。二種は水木しげる復刻の目録で、一種は辰巳ヨシヒロと佐藤まさあきの目録である。東考社は、漫画家を引退した桜井昌一が始めた出版社だが、こんなの初めて見たなぁ。
toukou_gaide.jpg
そして家に帰り、四十冊ほどのセレクト古本を詰め込んだ重いダンボール箱を抱え込み、エッチラオッチラ運んで郵便局から発送する。これで近日中に「梅田蔦屋書店」の古ツア棚に、新入荷本が並び始めることだろう。西の皆さま、今年もこの素敵な新刊書店の中に咲く、奇怪な古本棚を、何とぞよろしくお願いいたします。
posted by tokusan at 16:46| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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