2020年01月16日

1/16デカイ古本を買う。

昨日は雨上がりの吉祥寺に流れ着いたので、いつものように古本屋さんを巡っていると、「バサラブックス」(2015/03/18参照)の店頭三百均木箱に、一瞬目を疑う分厚い二冊が冗談のように並んでいるのを発見する。河出書房新社「都筑道夫ドラマ・ランド[完全版]上・下」である。これが一冊三百円…つまり二冊で六百円…帯もちゃんとついている…何かの間違いではないだろうか…でもカバーにはしっかりと三百円の値札が…と俄に信じられない気分に陥りながらも、フィッシュマンズが流れる店内で、値札通りの計600円で購入する。編者の日下三蔵さん、古本で買ってしまい、すみません!でも、この本がこの値段だったら、迷うわず買うっしょ!そして本日は明大前に流れ着いたので、フラフラ歩いて「七月堂古書部」(2018/01/13参照)へ。與田準一の古書がまとまって並んでいる…詩集の古書も素敵な景色だな…などと落ち着いて古本を楽しみつつ、白水社「黒き舞楽/泡坂妻夫」を百円で購入すると、奥からしづしづと七月堂さんが現れたので、挨拶を交わす。「いつも変な本ばかり買ってすみません」と謝りつつ、一葉のリーフレットを受け取る。『丸善 京都本店』で開かれている、出版社としての七月堂さんのフェア「はじめての詩集。ふたたびの一冊。」。1973年の創立から作り続けている本を、詩集以外のジャンルも交え、展示販売しているそうだ。このために七月堂さんは、しばらく東京と京都を行き来しているとのことである。…冬の京都か、いいなぁ…。その後は東松原までテクテク歩いて、駅近くの「瀧堂」(2014/05/01参照)へ。店頭棚前に蟠っていると、文庫棚に鮎川哲也がたくさん出ているのに気付き、まずは光文社文庫「硝子の家/鮎川哲也編」を手にする。次に気になったのは珍しく大判本で、前衛社という聞き慣れない出版社が出している「山本美智代・印刷画集/銀鍍」という、わりと豪華な画集である。函から取り出しページを開くと、デカルコマニーやコラージュのような抽象的で色鮮やかな絵に対応して、様々な著名人33人の文章が収められている。高橋睦郎・坂崎乙郎・吉行理絵・塚本邦雄・須永朝彦・白石かずこ・富岡多恵子・田中小実昌・萩原洋子・笠井叡・種村季弘・稲垣足穂…好ましいラインナップだ。値段を見ると五百円なので、ひとまず買っておくことにする。先ほどの文庫と合わせて計610円。それにしてもこの画集、デカイ。
gin_mekki.jpg
posted by tokusan at 18:25| Comment(2) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
山本美智代さんは、元東大全共闘代表山本義隆氏の奥さん。山本義隆氏の近著は『近代日本一五〇年』岩波新書2018年。
Posted by 閑人亭 at 2020年01月17日 18:05
えええっ!そうなんですか。恥ずかしながらまったく知らず…相変わらずご教授、ありがとうございます!でもこの方の作品、なかなか魅力的ですね。
Posted by 古ツア at 2020年01月17日 19:38
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