2020年01月24日

1/24神奈川・黄金町 楕円

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改札を出て、高架下から北側に抜ける。初音町の危うい面影を色濃く残す、高架脇の道を越せば、すぐに大きな『初音町交差点』に出る。車がブンブン行き交う『平戸桜木道』を北に渡り、さらに東側歩道へ。交差点から北に一本目の脇道を東に入る。すると道幅は広いが、ちょっと寂し気な裏通りである。だが延びる道の先の右手には、木箱やワゴンを店頭に出した、古本屋さんの姿が見えている…この通り、唯一の活気という感じで、何だか問屋さんに見えなくもない。ススッとお店に近付くと、薄暗い店内を奥に控えた店頭には、右にコミック木箱と百均単行本棚、左に五十均文庫木箱と二百均ワゴンが据えられている。百均には野坂昭如と吉行淳之介が多く、二百均はやはり所々に質の良い古本がチラホラ。店内はちょっと横長で、壁際にはわりと複雑に本棚が立て込んでいる。中央には低めの背中合わせの棚が一本と、左に背高な背中合わせの棚が一本。右側通路と中央通路は自由に行き来出来るが、左側通路は奥が行き止まりになっている。その奥がガラスケースで仕切られた帳場兼作業場となっており、マスク姿の青年が何やら大掛かりな作業をしている。右壁は暮らし関連の大判本から始まり、絵本・児童文学・エッセイ・本&古本・セレクト日本文学・幻想文学・海外文学・音楽と、奥で回り込んで帳場前まで続いて行く。通路棚の右側にはサブカルと漫画が収まり、裏側には映画と文庫が並ぶ。入口側の棚脇には、小さな雑貨類とともに、横浜本と講談社学術文庫が並ぶ。向かいの背高通路棚には美術が単行本から大判までドッと揃っている。入口左横には古めの雑貨類が陳列され、その横には『変な人文』と名付けられた独特な視点のコーナーが設けられている。そのまま奥の行き止まり通路に入り込むと、民俗学・宗教・哲学・心理・歴史・性科学・自然科学・生物が待ち構えている。なかなか正統派な古本屋さんである。未整理本が棚の所々に詰められていたり、少し雑然としたところがあるのだが、そういうところも懐かしさのスパイスとなり、街のうらぶれた雰囲気と相まり、この空間で古本に身を浸す喜びがたっぷりと味わえる。値段は総じて安めだが、しっかり値もちゃんとアリ。講談社「インデアン・ピート/田中小実昌」を購入する。この後は伊勢佐木町の方に出て、連載の取材をこなしつつ「馬燈書房」(2016/04/23参照)で徳間書店「あなたもSF作家になれるわえけではない/豊田有恒」を110円で購入する。さらに日ノ出町まで出て「9Bricks」(2017/12/21参照)を覘くが、店主不在の外出から戻るまでの休店中であった。残念。ところで京浜急行『日ノ出町駅』上りホームには、古くから面白い柱がある。赤いモザイクタイルで、“路地裏の超特急”京急が走る三浦半島を描かれているのだ(日ノ出町のある場所が黒いタイルでプロットされている)。いつ見ても素敵だよ、キュンキュン来るよ、この柱は。
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posted by tokusan at 19:08| Comment(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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