2020年02月07日

2/7駅直上の古本屋さん。

朝の中央線混雑の洗礼をたっぷりと受けながら、午前九時五十分の御茶ノ水駅『聖橋口』。改札を抜けてすぐに西方向に進むと、駅直上の切り通し際に建つ「三進堂書店」(2009/04/07参照)が現れる。コメントタレコミでその突然の閉店を知り、慌てて見に来たのである。一月三十一日に閉店したので、シャッターはガッチリ下ろされている。
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そしてそこには『閉店のお知らせ』の貼紙が…昭和10年に創業し、この場所で昭和20年から営業して来たお店を、昨年春の店主の逝去に加え昨今の書籍を取り巻く厳しい状況を鑑み、一旦閉店すること。しかし3月末まで不定期営業を行い、次回の営業日は2月13日(木)で、店内全品50%オフセールを行うことなどが書かれていた。あのいつも、番台で貧乏を嘆く不思議な歌を唄っていた店主が、今となっては懐かしい。何処かの機会で店内セールには滑り込みたいものだ。そう思いながら、足を神保町方面に向ける。午前十時過ぎの神保町は、開店準備真っ最中のお店が多い。慌ただしく重々しい、様々な古本屋さんの店頭構築を眺めながら、すでに開店しているお店の店頭を覗いて行く。「慶文堂書店」(2012/01/14参照)では、お店にとっては専門外の、詩集や犯罪関連や新田次郎が投げ出されているのが目に留まる。偕成社「空の艦長/山岡荘八」講談社「道化師の森」「はがね野郎」共に新田次郎を計900円で購入する。「一誠堂書店」(2010/03/27参照)では開店準備意中の髯の番頭さんに挨拶をし、外で古本を持つとたちまち氷のように冷える話などを少しする。『神保町交差点』を経由して『白山通り』に入り、「日本書房」(2011/08/24参照)に到着。100均文庫ゾーンにサンリオSF文庫「解放された世界/H・G・ウェルズ」を見つけたので確保しつつ、柔柔和本タワーに神経を集中する。口絵がなくなっている明治小説本が多く放出されているようだ。切り取って飾りでもしたのだろうか。菊池幽芳の「乳姉妹」が800円…よっ!春陽堂「深山の美人/村井弦斎」が200円だぞ。とこれも確保し、計300円で購入する。「深山の美人」は、表紙にさらに手製らしき表紙が付けられているのだが、ちゃんと印刷文字で『村井弦斎著 深山之美人 春陽堂出版』とある。本が入っていた袋を貼付け作ったものだろうか…。
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これは手製表紙を開き、本来の表紙が見えているところ。
posted by tokusan at 13:27| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新店というほどの情報ではないのですが。
池袋東口の光芳書店が昨年から休業にはいっておりましたが、西口平和通りの平和堂書店の看板が光芳書店にかけ代わり(小さく平和堂書店の名もありますが)こっちに一本化していかれる様子です。店内も、東口店の在庫が移動してきたっぽい変化があります。
Posted by 杉江松恋 at 2020年02月08日 05:23
情報ありがとうございます。「光芳書店」、休業していたんですか。そして西口の「平和堂」に一本化とは…その昔東口では「光芳」一族が幅広く営業していたものですが、よもやこんな時代が訪れるとは。それでもどんな形であれ、お店が残ってくれることには感謝しなければいけませんね。折を見て偵察に行こうと思います。
Posted by 古ツア at 2020年02月08日 19:06
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