
『古書ますく堂 大阪へ移転!!3月上旬引越です。御来店頂いた方々、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。』と書かれている。そう、この池袋近辺に九年間『魔窟古本屋』として君臨したお店が(居抜きの元スナック店(2011/10/15参照)→元小料理屋店(2014/07/03参照)→現在の元事務所店と変化)、大阪へ移転してしまうのである。全く持って、東の人間としては寂しい限りである…だが、西の人間にとっては、あるいは朗報なのかもしれない…そんなことを思いながら雑然とした店内に進むと、そこには誰もいない…いったいますくさんは何処に行ってしまったのか?仕方ないのでしばらく棚にへばりつき古本を漁っていると、奥からガサゴソ物音がして、ますくさんが笑顔を見せながら登場し「忍者みたいに突然現れないで下さいよ」と言われたので「お店ほっぽらかしているからですよ」と言い返す。そしてさらに古本を漁りながら、今回の移転について色々質問を繰り出す。すると、営業は2/24くらいまでということ。隣りの保育園が拡張するので、円満に立ち退くこと(何と引っ越し代を出してくれるのだ!)。大阪に引っ越すのは知り合いが多いし、昔働いていた神戸も近いしとのこと。本は全部持って行くこと。場所は阿倍野で、今度の店舗は住宅街の平屋ということ。何かイベントがあれば、東京にも時々顔を出すこと。などなどが判明する。それにしても突然で驚いたが、まぁ遠くなるけどお店がなくなるわけではないのだ。いつか大阪に足を踏み入れることがあれば、必ず訪れることにしよう。と決めて、東京店での最後の買物をする。報知新聞社「やったるで!/巨人軍・金田正一著」を千円で購入する。ますくさん、西に行っても元気でね。帰りに駅前の「春近書店」(2009/02/24参照)に立ち寄るが、店頭棚を一渡り眺めた後、中に入ろうとすると、自動ドアの向こう側で放し飼いの小さなプードル犬が、ドアにガンガンぶつかりながら吠えまくっている。

半狂乱で、飛び出して来そうな勢いだ…あまりの剣幕に、ドアが開いたら逃走してしまうことを怖れ、入店を諦めることにする。中村橋では「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)に立ち寄り、光文社「世界の自動車/高岸清」を110円で購入して帰宅する。
https://www.bouhateibooks.com/
ところで、そのバスで落合南長崎駅から椎名町駅への途中、トキワ荘通りの二股交番から100mくらいのところに幸福書房(茶房)にはもう行かれたのでしょうか?代々木上原から移られたのだとか。
参考 https://bookbar5.exblog.jp/27962056/
少しだけ古本も売っています。3月22日オープン予定の「トキワ荘マンガミュージアム」もありますので、そちらのついでに寄るというのもありかと思われます。