2020年03月25日

3/25イレギュラーズから謎の「T3團」へ!

本日は盛林堂・イレギュラーズとして、午前十一時半に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に出勤し、店主・小野氏の運転する盛林堂号の助手席に滑り込み、一路東へ。都会の中をわりとスムーズにひた走り、東京を脱出して二時間弱で千葉県北部に到着する。本日の買取ミッションは、マンション五階の一室にある縦二メートル、横一メートルの二重の本棚の本を、すべて運び下ろすこと。ジャンルはそのほとんどが新本格派系のミステリで、「幻影城」から「メフィスト」までを丁寧に追いかけ読書していた傾向が見て取れる。そんな本たちがおよそ千冊である。早速棚からドバドバと取り出し床に山を作り、それを小野氏がスピーディーに結束して行く。スパンスパンスパンスパンと進め、一時間ちょっとで五十本の本束を作り上げ、買取作業を早々と終える。その後も素早く活動し、台車を使って三回ほどに分けてエレベーターで一階に運び下ろし、管理人さんにお願いして自動ドアを開け放しにしてもらい(ドア上部のレールの内側にあるスイッチを教えてもらい、私が背伸びして手をプルプルと伸ばし、オフにする羽目に)、ここからも素早く動き続け、すぐに盛林堂号に積み込みを終える。その最中に、マンションの住人が何故か車の周囲に集まり、「この本はどうするんですか?」「面白そうな本がありますなぁ」「こんなの売れるの?」「うちのも買い取ってもらえば良かったわ。この前、捨てちゃったの」などと、井戸端会議の議題になってしまう。そんな買取を終えて、強い西日を浴びながら帰りもスムーズにドライブし、午後五時には「盛林堂」に買取本の運び込みも終え、無事にイレギュラーズとしての役目を終える。ふぅ、おつかれさまでした。そしてこの後は、午後六時にあるものがお店に届くことになっていたので、それを店内でひたすら待つことにする。そして一時間後…ちょっとした手違いがあり、それが届かぬことが判明する。がぁ〜ん!せっかくそれを、今日の記事の締めに持って来ようとしていたのに…とがっかりする。さぁ、この文章の結末をどうしよう…と眉根に八の字を浮かべ、帳場の小野氏に「何か面白い本ないですかぁ?」と哀れにもすがってみる。すると。仕方ないなぁと苦笑しつつ出してくれたのは、藤隂社出版部の謎の科学冒険小説「T3團 前編/水町透」という大正十三年の本であった。「これ、“前編”ってあるけど、後編は?」「わからないんだ。もしかしたら出てないかもしれない。とにかく謎の本」とのことである。だが本文をパラパラと見てみると、『序』の署名の前に『北郊にて後編の筆を採りつつ』とあるし、最後のページには後編の大雑把なあらすじが書かれている…うぅ、もしかしたらあるのかもしれない。前編だけだけど、取りあえず話はまとまってるみたいだし、こういう見るからに奇天烈な本はとにかく読んでみたい(少年が無線電話(らでいを)から微かに聞こえて来る「テーさん テーさん テーさん」と言う謎の符号に気付いたことから物語は始まる…)!と決めて千円で購入する。盛林堂さん、ありがとうございます。おかげで不思議な未知の本に出会え、こんな記事になりました。そして改めて強く思う。いつか後編も手に入れば良いのだが…。
t3dan.jpg
カバーナシか函ナシなのだが、表紙のラジオの電波をモチーフにしたデザインは、大きなタイトル文字と絡み合い、なかなかモダンなものとなっている。
posted by tokusan at 21:23| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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