2020年04月05日

4/5最後の定点観測と古本トレード。

お昼過ぎに本天沼で必要な所用をこなしたので、そのまま荻窪に足を延ばし、正真正銘最後の「ささま書店」(2018/08/20参照)の定点観測を行う。週末外出自粛要請で人気のない街を、マスクで息を荒げながら疾風のように進み、昨日とは逆に北から南に地下道を抜け、店頭雨仕様の「ささま」に到着。先客たちの隙を突き、棚をすべてしっかりとチェック。一冊手にして店内へ進む。ほぉ、持ち帰り自由の、お店の歴代カレンダーがたくさん置かれているではないか。それに棚が所々詰められ、開いた所に新たに蔵出し本が並んでいるようだ。そんな新鮮な部分を懸命にチェックし、一冊手にする。本当は、夜の閉店間際に訪れ、最後の瞬間を見届けようかとも思ったのだが、何もそこまで感傷的になり、ベチャベチャとお店に別れを告げなくとも良いだろう。いつも通りが、やはり一番だ。ということで、集英社「筒井康隆初期ショートショート あるいは酒でいっぱいの海」書肆山田「雷鳴の頸飾りー瀧口修造に」を計1090円で購入する。今までずっと、この線路上から見える広いお店で、たくさんの楽しい古本を売っていただき、本当にありがとうございました!「ささま書店」は、間違いなく中央線沿線の文化的至宝でありました。閉店は大変に寂しいことですが、これからは、きっと沿線の他のお店たちが、その意志と業績を大なり小なり受け継ぎ、更なる宝となり、輝いてくれることでしょう。

ついに最後の定点観測を終え、そのままテクテク西荻窪へ。おや、「にわとり文庫」さん(2009/07/25参照)が閉まっている。ちょっと奥まったガラスドアに近付くと、そこには小さな貼紙があり、当面の間『土〜火は休業日』になると書かれていた。新型コロナが猛威を奮うこのご時世では、致し方ないことであるな。そして「盛林堂書房」にたどり着き、小山書店世界大衆小説全集2「世界の恋人/A・デュマ 木村毅・大倉Y子訳」を百円で購入しつつ、北原尚彦氏からの届け物を受け取る。実は自分が所蔵していた青葉書房「ルパン怪奇探偵 怪紳士」がヘルロツク・シヨルムスが出て来る作品だと今さら気付き、これは北原案件だ!と慌てて氏に久しぶりの“古本トレード”(2018/09/05参照)を申し込んだのである。早速メールを送ると、『ルパンはあまりにも多いので積極的に買い集めはしていませんが、文庫サイズということなら話に乗りましょう!』と仙花紙ハードカバー的文庫本サイズなのが幸いし(北原氏は“小さい本スキー”なのである)、無事にトレードが成立したのである。新型コロナのせいで空気が重苦しい昨今、古本で面白いことでもしなければ、やってられるか!ということなのである。小野氏から袋を受け取り、中から本を取り出してみると、やややっややややっっ!博文館「海國冒険綺譚 新造軍艦/押川春浪」ではないですかっ!北原氏のことだから、何か変化球的な古本を出して来るとばかり思っていたのだが、まさか、よもや、直球ド真ん中のストライクなんて!予想外過ぎる!と大喜びする。小野氏によると「ダブってたんだって。「新造軍艦」がダブってるなんて、ありえないよ…」とのことであった。うひぃ、明治の本で春浪が読める喜び、ここにあり。トレードして、良かったなぁ。私にはルパンより、春浪の方がふさわしい!
shinzougunkan_kuchie.jpg
「新造軍艦」の衝撃的な折込口絵。男の人頭割れちゃってますよ!大丈夫ですかっ!?
posted by tokusan at 16:43| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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