2020年05月28日

5/28高円寺の戦前のお店。

本日は三鷹市役所にほど近い下連雀の果てに流れ着く。マスクで息を荒らげながら吉祥寺駅にたどり着き、まずは「古本センター」(2013/07/01参照)で朝日新聞社「明石原人の発見 聞き書き・直良信夫伝/高橋徹」を80円で購入する。さらに「よみた屋」(2014/08/29参照)に足を延ばすと、おぉ!今日は店頭に古書がバラバラ出されているな、と気付く。おかげで古本心をトキメカせながら、二冊を選ぶ。伸展社「嶮しき快癒/ジヤン・ポオラン 堀口大學譯」(函ナシ。限定700部の563番)東都三笠書房「百鬼園隨筆/内田百闕」(函ナシ。昭和十年の改装初版)を計660円で購入する。「百鬼園隨筆」は、後見返しに古い古書店ラベルが貼り付いているのだが、「紙魚屋書店」というイカした名のお店である。『目黒区自由ケ丘本通り』と『杉並高円寺元町(通信学校)通』とあるので、どうやら二店あったようだ。『元町(通信学校)通』は、調べてみると、これは今の駅北口の『中通り』のことであった。戦前に陸軍の学校が『馬橋小学校』の辺りにあったからなのだが、昭和十四年には移転し、さらに戦後に『通信学校通り』は『馬橋中通り』に改められたと言う…ということは、この古書店ラベルは戦前のものの可能性が。どうりで「中央線古本屋合算地図」(昭和三十年〜平成二十九年の間に存在した古本屋さんを集めている)に載っていないわけだ。
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そして家に帰ると、物質感たっぷりのヤフオク落札品が届いていた。手洗いうがいを済ませ、中身を取り出す。光風社「犯罪の足音/岡田鯱彦」(カバーナシ。貸本仕様。傷みアリ)東京ライフ社「第三の情事/園田てる子」の二冊である。計4120円にて落札。魅力あふれる佇まいに、思わず笑顔がこぼれてしまう。元々両方とも落札出来るとは思わず、『まぁこのくらいまで入れておいて、どちらかが落ちればラッキーだろ』くらいに思っていたのだが、何の因果か二冊とも多少の競り合いの後、落札出来てしまったのであった…嬉しいのだが、なんだか予想外の結果である。ともに本の地・天・小口に貸本屋の印があり、「犯罪の足音」は背が取れかけているが、これはどうにか補修出来るだろう。「第三の情事」の状態は、それほど悪くない。さぁ、どちらから読もうかな…ここはやはり「犯罪の足音」からか…これでしばらくは、昭和三十年代のスリラー小説世界に、溺れることになりそうだ。ブクブクブク。
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posted by tokusan at 16:54| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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