2020年06月10日

6/10店頭で手帖文庫を。

お昼過ぎに中野坂上の谷底に流れ着いてしまったので、ヒイコラ東中野に這い上がると、ここ最近で駅前が激しく変貌しているのに、呆然としてしまう。だがいつまでも新しい街の風景を眺めているわけにはいかぬので、総武線に乗り込んで勇躍三鷹へ向かう。今日からいよいよ「りんてん舎」(2019/03/30参照)も営業を再開するのである。駅から日盛りの中をしばらく歩き、ドキドキしながらお店にたどり着くと、店頭と店内は、再開を待ちかねた古本修羅や近所のおばちゃんや絵本目当ての子供さんや、果てはバーコードセドリまでが古本に群がっている。まるで新しいお店が開店したかのようだ。かく言う私もおよそ二ヶ月ぶりの「りんてん舎」である。じっくりと店頭と店内を見渡し、大和書房「夜ごとの円盤 怪獣夢幻館/実相寺昭雄」を550円で購入する。レジ前のコミックの山を膝で突き崩してしまい、申し訳ありませんでした。ですがまたこれからも、良い古本をよろしくお願いいたします!その後はテクテク吉祥寺に出て、近頃お世話になりまくりの「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。路面に向いた店頭棚に近付き、まずは左端看板横の新書棚に目を向ける。すると、最上段に鋭い違和を感じ取る。少しブランクが出来て、ナナメになっている本のところに、小さな何処かで見たような本が…こ、これはっ!手帖文庫じゃないか!戦後すぐの、小さ過ぎて儚過ぎて粗雑でちゃちな、仙花紙本的文庫シリーズである。それ故、作家によっては希少価値の高い本が多いのである。上林曉「二閑人交遊圖」尾崎一雄「夏蜜柑」川崎長太郎「賣笑婦」大下宇陀児「決闘介添人」角田喜久雄「飛妖」などなど…。今見つけたのは「芭蕉名句集」であるが、それでもこんなものが店頭に出ているなんて、ちょっとした奇跡である。いつか「ささま書店」(2019/04/05参照)店頭で十銭文庫を見出した時と、同様の感激である(2019/05/27参照)。今日もしつこくここに足を向けて、本当に良かった。というわけで、地平社「芭蕉名句集」新潮社「エクソシスト/ウィリアム・ピーター・ブラッティ」ギンザ・グラフィック・ギャラリー「ブルーノ・ムナーリ」を計330円で購入する。かなり暑かったが、それでも良い古本日和と言えるような、成果であった。
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posted by tokusan at 16:46| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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