2020年06月26日

6/26王子の「山遊堂」はあと数日。

王子の「山遊堂 王子店」(2008/08/31参照)が六月末に閉店するというコメントタレコミを入手したので、『六月末って、後幾日もないじゃないか!』と慌てて昼過ぎに駆け付ける。王子駅の高架島式ホームに降り立つと、こんもりと緑が生い茂る飛鳥山が、梅雨の間の晴れ間にギラギラと輝いている。北口から駅前に出て、歩道橋を渡って『明治通り』をグイグイ進む。そして小さなビルのお店にたどり着くと、軒の大きな看板がいつの間にか無くなっている。目立って『閉店』などとは貼り出されていないが、良く見ると、小さな『閉店セール 文庫本 ALL100円』『閉店のお知らせ 諸般の事情により、6月末日をもちまして閉店いたします。長年のご愛顧に感謝いたします』などの紙が、そこここにひっそりと存在している。店頭壁棚を一渡り眺めてから店内へ進む。一階はゲームやコミックや一般書が並んでいるが、単行本に混ざり文庫本も並んでいるので、注意が必要である。店内には『500円以上お買い上げは30%オフ(ただし100円の商品は除く)』の貼紙アリ。二階へ向かい、踊り場の古書コーナーに目を光らせてから、メインフロアの専門書・文学・文庫本ゾーンに身を浸す。棚はまだまだ嬉しいくらいにギッシリである。並びは新古書メインだが、古書も稀に紛れ込んでいるので、見逃さぬよう注意を払いながら通路を進む。む、む、む、む、む、む…と六冊ばかり掴み、二階のレジで精算する。作品社「天使/黙示/薔薇 笠井潔探偵小説集」創元推理文庫「戦場のコックたち/深緑野分」河出文庫「蟇屋敷の殺人/甲賀三郎」ちくま文庫「謎の物語/紀田順一郎編」講談社国枝史郎伝奇文庫「神秘昆虫館」光文社文庫「少年ミステリー倶楽部」「森下雨村 小酒井不木」共にミステリー文学資料館編を計950円で購入する。三階のコミック売場には足を踏み入れず、重い古本を携え、一階入口脇レジの「ありがとうございました」の声に送られ、暑い日が射す表に出る。このお店は、私にしては珍しく、同行者とともに訪れることが多いお店であった。2017年6月29日には古本トリオと『せんべろ古本ツアー』で。2018年10月28日には、古本神・森英俊氏とともに。王子からこの大きなお店が消えるのは、何とも寂しい限りである。
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家に帰って、大阪に送る古本を少し作り始める。
posted by tokusan at 17:59| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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