2020年07月21日

7/21濱谷浩と龍膽寺雄を西荻窪で。

昨日寝る前に、「呪ひの塔/横溝正史」の登場人物の一人“白井三郎”が、江戸川乱歩の本名“平井太郎”を捩ったものであることに、ようやく思い当たる。“大江黒潮”つまり乱歩の分身として“白井三郎”が存在するならば、必然的に“白井三郎”もまた乱歩であることが想像出来るのだ。“ひらいたろう”→“しらいさぶろう”と語感も似通っている。うむ、なんだかとてもスッキリしたぞ。

午後にセレクトした古本を携え、西荻窪に外出。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内の「フォニャルフ」棚に心を込めて補充する。店主・小野氏と打ち合わせたかったのだが、所用にて外出中とのこと。それはと一旦お店を出て、こちらも少々の所用を済ませ、三十分ほど後にお店に舞い戻ると、店頭で本を抱えて出て来た奥さまが「すでに戻っています」と教えてくれた。中央公論社「写真集■詩のふるさと/濱谷浩」を100円で購入しつつ、色々と無駄話を折り込みながら打ち合わせする。そして久々に『裸本などの半端本でいいから、好みの本を安く売ってくれ』と図々しくお願いする。すると小野氏が散々悩んだ末に出してくれたのは、ポプラ社「君は花のごとく/龍膽寺雄」であった。「もうずっと売れ残ってるんだよ」ということで千五百円で購入する。ありがたや〜〜〜。おぉ!龍膽寺の昭和二十四年の少女小説!心を洗い立てのハンカチーフのように清らかにして、読むことにしよう。
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というわけで本日の収穫。「君は花のごとく」は仙花紙本で、装幀・口絵は蕗谷虹兒。「詩のふるさと」は、名作「裏日本」の写真家・濱谷浩が、昭和三十三年に雑誌『婦人公論』に連載したのをまとめたもの。十二人の詩人にインスパイアされた詩情あふれる日本の風景が、丁寧に静かに封じ込められている。
posted by tokusan at 17:17| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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