2020年07月27日

7/27今日も探偵小説を!

昨晩、遅ればせながら録画しておいた映画『ジョーカー』を観賞する。アメコミDC原作の映画という枠を超越した、一分の隙もない素晴らしい名画であった。すべての出来事が、ホアキン・フェニックス演じるコメディアン志望のアーサーが追いつめられる方向にベクトルを向け、ジョーカーとして暴力の才能を開花させて行く過程を克明に描いたのが、本当に見事であった。先行のシリーズ映画『ダークナイト』のヒース・レジャー演じる狂気のジョーカーと、見事な同一化を果たしていたのも、拍手喝采に値する(年齢に齟齬がある気はするが…)。ホアキンはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞したが、重要な脇役を務めたロバート・デ・ニーロのおいしい演技にも、ぜひとも助演男優賞を与えて欲しかった。

そんなことを考えながら、本日は午後に外出してブラブラ高円寺へ。最初に「大石書店」(2010/03/08参照)のワゴンを覗き込むと、ミリオン・ブックス初版の「小説家の休暇/三島由紀夫」が200円で売られているのを雨除けビニール越しに見つけ、ウフフフと購入する。冒頭が神田の古本屋歩きをするところから始まる、日記形式のエッセイ集である。「アニマル洋子」(2014/03/14参照)が開いていないのを悲しく確認してから、そのままズズイッと駅北側に抜け、『庚申通り』の人波をかき分ける。「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で、向かいの焼き鳥屋さんの馨しい匂いを楽しみながら店頭本を眺める。うぁっ!裸本だが、濃紫の偽革表紙に白の箔押し文字が鮮明に浮かび上がっている、三笠書房「黒いハンカチ/小沼丹」があるじゃないかっ!見返しに購入記念の記入があるが、これはとても嬉しい!まるで、バイブルか豪華な秘密出版本のようであるな、としっかりした造本に感心しながら、河出書房「あやとり続/野口広」とともに計200円で購入する。おぉ、こんなにも探偵小説(「黒いハンカチ」は推理小説と言うべきだが)づいた毎日が、何とも愛おしく素晴らしい!
kuroi_hankachi.jpg
posted by tokusan at 16:26| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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