2020年09月11日

9/11柳瀬正夢初装幀本!

本日は少しノンビリした朝を過ごしながら、次第に部屋中から三十冊ほどの不要&読了本を掻き集める。午後に外出して「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)へ趣き、二週連続の買取をお願いする。査定中に店内を見回り、店頭から素晴らしき本を一冊掴み、査定終了とともに購入する。その際、店主・天野氏に「ブログ読みました。あんなに買ってたんですね〜」と言われる。2020/09/06『「探偵小説狂想曲」の顛末を並べてみる』の感想なのであるが、『全部アンタが売ったんだよ!』と心の中で軽くツッコミつつも「棚一列くらいになってますもんねぇ」「いや、もっとですよもっと」などとやり取りする。まぁまだ今並んでいる中からまた買うかもしれないし、新在庫が出たら買うかもしれないし、まだまだ増える可能性は大なのである。そして110円で買ったのは、我等社「長谷川如是閑創作集1 奇妙な精神病者の話」(大正12年刊。函ナシ)なのだが、実はこの本、『ねじ釘の画家』柳瀬正夢の記念すべき初装幀作品なのである。出版元の我等社は、長谷川如是閑が仲間とともにつくった出版社で、柳瀬はそこから出ていた雑誌『我等』の校正係を務めていた。なので画家としても活躍する柳瀬に、創作集装幀の白羽の矢が、ブスリと刺さったのかもしれない。大正12年ということは、このすぐ後に柳瀬も参加する伝説のダダ集団・MAVOが結成されるわけか…うぅ、今日も良い古本に安値で出会えて、興奮。
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これは本扉。描き文字は、背と表紙と扉でそれぞれ異なるが、この扉の文字が一番凝っている。中央の兎と亀のシンボルも素敵!

というわけで軽く脳内で一通り興奮した後、駅方面に足を延ばし「千章堂書店」(2009/12/29参照)で新潮文庫「人外魔境の秘密/横田順彌」を150円で購入する。

さらに夕刻、段々陽が落ちるのが早くなるのを実感しながら駅に向かい、出来たばかりのカバーデザイン担当新刊を受け取る。綺想社「綺想紙漿雑誌 暴譯叢書参 ハワードマガジン ソロモン・ケイン シリーズ2 死者の丘/ロバート・E・ハワード」である。清教徒ソロモン・ケインを主人公にしたヒロイック・ファンタジー第二弾!実はこのシリーズのデザインは、なるべく気色悪い色合いを出そう出そうと努めているのだが、今回は「妖蛆の国」に続くなかなかの秀作。この後もまだまだスゴい作品の訳が続く予定なので(次巻はエイブラム・メリット「這いよる影」だ!)、より一層気色悪さを増して行くよう精進いたします。「死者の丘」は明日9/12から「盛林堂書房」(2012/01/06参照)店頭や通販や、中野「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)で購入可に。
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posted by tokusan at 18:21| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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