2020年12月31日

12/31 2020年の古本納め。

午前中にお風呂場を力の限りに掃除し、大晦日なのに古本神・塩山芳明氏から仕事が届いたりして、仰け反りながら心地良い疲労を抱え込む。午後に古本を買い納めるぞ!と意気込んで外出し、まずは荻窪「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。店頭に普段より質の高い、買いでのある古本ばかりが並ぶ棚が一本出ていると思ったら、半額にある水色値札が貼付けられた、特別セール棚であった。均一じゃないのか。そりゃそうだよな、と思いつつも一冊セレクト。さらに均一棚から一冊掴み帳場へ。お店が出来てから五ヶ月で、お世話になりまくった感謝の念を込めまくり、リブロポート「ハリウッド・バビロンI/ケネス・アンガー著 海野弘・監修」角川書店「黒壁/水上勉」を計360円で購入する。来年も通い詰めますので、良き古本を安値でよろしくお願いいたします。続いて電車で西荻窪に移動し、年がら年中お世話になりまくっている「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に顔を出す。幻影城「日本探偵作家論/権田萬治」新読書社&プログレス出版〈ソビエトこどもの本シリーズ〉「いいてどんなこと?わるいってどんなこと?/マヤコフスキー作 キリロフ・ヴェ絵」を200円で購入すると、店主・小野氏は「今日ヒマだ〜スゴくヒマだ〜。大晦日ってこんなにヒマだったっけ?」と旗本退屈男のようにヒマを嘆いている。まぁいつも小野さんは、大晦日はコミケ出店で大忙しでしたからねぇ…。あまりにヒマ過ぎたのか、「何、今日は?また何か面白い本を安く売ってくれって来たの?」と向こうから嬉しい呼び水をドバリと注ぎ込んでくれた。これに便乗する手はないと「売って下さい売って下さい。喜んで買いますよ!」と受けて立つ。すると小野氏は、まるで良い暇つぶしが出来たかのようにバックヤードをゴソゴソし、様々な本を持ち出して来てくれた。ニヤニヤとそれらを吟味し、結果、あかね書房 少年少女世界推理文学全集NO.15「X線カメラのなぞ マルタの鷹/〈ガードナー〉〈ハメット〉」(箱ナシ)フレーベル館「トッパンの人形絵本しんでれら/構成・文 飯沢匡」「トッパンのカメラえほん せかいのおにんぎょう/文・まどみちお」トッパン「トッパンのお話えほん 六人のごうけつ」鈴木出版株式会社「チロリン村とクルミの木 よいこのゆうえんちの巻」舞台脚本「小林多喜二日記」を計千円で購入する。
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特に嬉しいのはこの二冊である。

するとすっかり満足したところに、「やぁやぁ」と陽気に北原尚彦氏が登場。しばらく氏が、お店が手ぐすね引いて用意していた小型本の束を前に懊悩するところを眺めたり(結局まとめ買いしていた…)、店頭に出ていた古雑誌「推理ストーリー」に長沼弘毅のホームズエッセイが掲載されているのを発見したりするのを眺め(二冊とも買った…)、楽しく過ごす。さらに次々と様々な人が現れ始め、お店は大忙しに。すっかり長居してしまったので、それを潮に、みなさんに年末の挨拶をして辞去する。その後高円寺に移動し、「都丸書店」の様子を偵察するが、閉店日の今日も開いてはおらず、ただ閉店案内の貼紙は消え、『謹賀新年』の縦長ポスターが『◯日から営業』の部分が横線で消された状態で貼り出されていた。何はともあれ、長年高円寺の顔として、ランドマークとして(高架ホームのすぐ脇にあった屋根の上の店名看板は、間違いなく高円寺のシンボルであった…)活躍して下さり、本当にありがとうございました。あっさりと寂しい別れをしてから、『庚申通り』を北上し、「DORAMA高円寺庚申通り店」に立ち寄る。秋書房「うみをあげるよ/やましたはるお さく●むらかみつとむ え」を110円で購入し、2020年の古本納めとする。今年は新型コロナのパンデミックのおかげで、大変な年になってしまいましたが、どうにかごまかし切り抜けて、大好きな古本屋さんと古本と戯れ、乗り切ることが出来ました。来年もどうにかして切り抜けて、野を越え山を越えウィルスを越えて、古本を買って暮らして行きたいと思いますので、引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。それではみなさま、どうかどうかどうかどうか、よいお年を!
posted by tokusan at 18:24| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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