2021年01月22日

1/22烏森の露店にて……

陽光の暖かさに我が身をノンビリ浸しながら、テクテク荻窪まで歩いて、午前のうちに定点観測を開始する。街にパトカーや警官がいやに目立つが、何か事件でもあったのだろうか…。「竹中書店」(2009/01/23参照)に立ち寄ると、店頭木製二百均ワゴンに補充の気配あり。沖積舎「墳墓/ロオデンバッハ」コーベブックス「天使 須永朝彥短篇集」青蛙房「返らぬ日日/宇野信夫」を計600円で購入する。「天使」と「返らぬ日日」はともに署名入り。宇野信夫の文字は想像以上に可愛いものであったのを知る。続いて「古書ワルツ荻窪店」(2019/07/30参照)に向かう。店頭で一冊掴んでジェル消毒液で手指消毒して店内に入ると、棚の所々に動きがあるのが見て取れる…これはじっくり検分しなければいかんな。早速久能啓二の裸本が300円で売られているのを見つけるが、見返しに奇妙な計算式がビッシリ書かれており、尚且つ奥付ページが切り取られている…さすがにこれはなぁ、と棚に戻す。などとやりながらジリジリジワジワ、次第に増えて来るお客さんたちと距離を測りながら、しっかりと通路を一巡する。平凡社「デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行/アルセーニエフ」晶文社「目と耳と舌の冒険/都筑道夫」講談社「ミステリアーナ/長沼弘毅」(鉛筆書き込みアリ)東京文藝社「変化獅子/横溝正史」(裸本)洛陽堂「ボオドレエル詩集 惡の華/馬場睦夫譯」(函ナシ印アリ)を計1320円で購入する。「惡の華」は大正九年の再版だが、これは喜ばしい出会いである。よくぞ目に留まってくれました。後見返しには、神保町「文泉堂書店」の古書店ラベルが貼られ、さらには『大正十五年一月十五日夜 烏森露店にて求む』とある。おぉ、夜の烏森。アセチレンランプの下にボォッと浮かび上がる、雑本を並べた露店の古本屋さん。そこにボオドレエルを発見して喜び購う、腺病質な文学青年の姿が目に浮かぶようだ…。
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posted by tokusan at 14:46| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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