正午前に黄砂で多少霞んでいる街に出て、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。まずは店頭棚から一冊掴み出し、昨日古本を送った大阪に負けぬよう「フォニャルフ」を多少入替補充(訳アリのレア本アリ。気になる人は盛林堂にダッシュ!)してから帳場へ。店主・小野氏と挨拶を交わしつつ、桃源社「加田伶太郎全集/福永武彦」を100円で購入する。そしてすぐさま“盛林堂・イレギュラーズ”に変身し、氏とともに駐車場で盛林堂号に乗り込み、今年二度目の岡崎武志氏邸へと向かう。五十日(ごとおび)のためかいやに混む道を、まだ咲き誇る桜を眺めながら武蔵野の奥地へ入り込んでいく。一時間ほどで岡崎邸着。ドアをノックして「盛林堂で〜す」と名乗ると、今や無鬚の岡崎武志氏がにこやかにドアを開けてくれ、開口一番「仕事で奈良に行って来たんや。「柘榴ノ國」っていう古本屋さんが面白かったでぇ〜」と早速の古本話。奈良以外にも大阪と京都を回り、ちゃんと「善行堂」(2012/01/16参照)さんにも立ち寄ったそうである。そうですか、善行さんお元気でしたか。そんなやり取りをしながら、三人連れ立って地下書庫の様子をまずは見に行く。うわっ、全通路がちゃんと開通してるじゃないですか!そしてすべての本棚がちゃんと見られるじゃないですか!これは素晴らしい!それに最初の空間が、なんか広くなってるじゃないですか!「この階段の降り口にあった本棚を、奥に移動させたんや。実は酔っ払ってもたれかかった時に、倒してしまってなぁ。だから思い切って動かしたんや」とのこと。それにしても、やっぱりちゃんと本棚が見られるのは、気持ちの良いことですねぇ。「ほら、こんな本がありますよ!」と小野氏とともに気になる色んな本を引っ張り出しまくり、思わず遊んでしまう。そして「それは今日のお土産や」と、仕事前の前金のように三冊を譲り受けることになる。小学館「小学五年生8月号ふろく ドラえもんの探偵クイズブック」(昭和55年8月発行。構成は藤原宰太郎。漫画内でドラえもんが『名探偵ホームズセット』を使っているので、完全な北原案件である。これは報告しなければ…)日本出版販賣株式会社「少年少女向優良図書案内」(昭和廿五年発行の当時の児童文学出版の目録を集めた一冊。優良な児童文学以外にも、少年探偵小説や冒険小説も載っていて、とても素敵な資料である!)講談社 少年版江戸川乱歩選集「蜘蛛男/江戸川乱歩 作・中島河太郎 文」。ありがとうございます!

「少年少女向優良図書案内」には優良じゃないこんなページも。ポプラ社や偕成社の少年探偵小説もちゃんと掲載されているのだ。
というわけで古本による気合いも入り、いざ作業開始。本日の本の量は少なめで、大体五百冊ほど。階段に積み上がったそれらを小野氏が結束し、すぐさま私が玄関に運び出し、さらに天気が良いので門の外にまで運び出し、後の作業を楽にする。途中、岡崎氏からさらに関西の古本土産話などを聞いたり、ナンニャナンニャ。ニャニが始まったニャ!と代わる代わる顔を出す二匹の猫にも挨拶し、特に灰虎猫のリンちゃんとは、初めて少し仲良くなる(指先の匂いを嗅いでくれたぞ!触らせてくれたぞ!)。ただし眼はズ〜〜〜〜〜ッと、びっくり眼であった。そんなこんなで無事に作業終了。どうやら後一回来て、机やベッド周りの本を整理すれば、ひとまず書庫復帰活動が終了するのを確認し、帰路に着く。本日もおつかれさまでした。

プリティーなびっくり眼のリンちゃん。岡崎さんは何故か“チビ”と呼んでいるそうである。
posted by tokusan at 18:42|
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