駅に着いたら北口へ出て東へ。吉祥寺の秘かなシンボル『ゾウのはな子』像を左手に見ながら交番前を通過し、ガード前の長い横断歩道を渡り切る。そこからさらに東へズンズン進んで行く。高架下は素焼きレンガで化粧されたショッピングモールだが、それが尽きる所に郵便局があり、その先で高架下を南に潜り抜け、広めの直線道を進む。すると右の雑居ビル一階、緑のテント看板から察すると、元お花屋さんの場所に、新しい古本屋さんがオープンしていた。店頭にはお祝いの花かごとともに百均文庫箱や百均雑誌かごが置かれている…だが、ガラスの向こうの店内を透かし見ると、棚にはほとんど本が並んでいない、完全なる開店準備中状態ではないか…こ、これは、入って良いのだろうか…まぁ百均は出ているんだし、ドアも開いてそこに小さな店名看板も立て掛けられているので、入店可なのだろう。そう決めつけて店内へ進む。そして本の多少並んでいる部分を見て行くことにする。児童文学・趣味・絵本・暮らし・旺文社文庫・ちくま文庫・角川文庫リバイバルコレクション・澁澤龍彦・カルチャー・思想哲学・100〜300円棚……とにかくこれから出来上がっていくはずの本棚の、ほんの一部の氷山の一角なので、なんとも評し難い状態である。だが、そんな少ない本の中にも欲しい本がチラホラ見つかるので、これからの棚造りへの期待だけは、いやがうえにも盛り上がってしまうのである。とにかくまずは古本を買おうと、100〜300円棚から二冊抜き取る。同光社「角田喜久雄代表作選集十四巻 捕物萬華鏡」(貸本仕様)ポプラ社「風雲紅玉陣/橋爪健」(カバーナシ)を購入する。するとカウンターの向こうで古本の山と格闘し続けてる女性店主さんが、「こんなガラガラの状態で、本当にすみません。これからドンドン本を並べていきますんで、良かったらまた買いに来てください」とマスク越しにニッコリ。あぁ、店名通りに、なんだか暢気な開店スタートと言った感じで、これはこれで面白いなぁ。吉祥寺に来る度に、徐々に徐々にお店が出来上がって行くのを、興味深く観察してみるか。とにもかくにも、開店おめでとうございます!
そして帰りに「古本センター」(2013/07/01参照)に立ち寄り、学藝書林「少女仮面 唐十郎作品集」を150円で購入し帰宅する。

