2021年05月04日

5/4東京・高円寺 おもしろ古本市!!

朝もはよから謎の『古本屋分布図』の直しを進める。いよいよラストスパートで、五月にはデータを渡す予定。詳細が出ましたら当ブログでもお知らせいたします。その後は連載の原稿書きに従事。昨日に引き続き、GWなのに真面目にお仕事である。そして午後に息抜きに外出する。蒸すほどの五月の萌え出るエネルギーを感じながら、『馬橋公園』に今までに見たこともないほどの自転車が大量に停まり(百台近くはあったろうか)、公園内は行楽を楽しむ人々で、名画『グランド・ジャット島の日曜日の午後』状態に陥っているのに驚きながら高円寺へ。「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で国書刊行会「新編 真ク・リトル・リトル神話大系1/H・P・ラヴクラフト」を300円で購入する。精算時に店主の粟生田さんがGジャン姿のこちらを見て「そんなの着てて暑くないですかぁ?」「暑いです。完全に読み違えました」と答えながら小銭を料金トレイに置き「ありますよね。大丈夫ですよね」と言うと「残念ながら十円足りません」…あぁっ、本当だ。ごめんなさい「ヒドいことをするところでした…」とさらに十円玉を一枚プラス。「フフフフ、そんなことないですよ」などと他愛もないが楽しいやり取りをする。その後は『庚申通り』を南に下り『中通り』に入って、古本も売っているクリーニング屋さんを見に行くが、残念ながら今日も閉まっていた。そのままトボトボ西に歩き続け、緩やかな坂道を下り臨時休業中の「コクテイル書房」前を通過する。すると小さな雑居ビルの前に、手作り感満載の「おもしろ古本市!!」と書かれた立看板を発見する。猫の絵や開催時間や『古本のほかCD・レコード・カセット・ビデオ。あるヨ!!』と書かれている。途端に興味を惹かれ、『階段のぼって奥』の言葉に従い、路面から直接続く古いコンクリの階段に足をかける。階段を上り切り、荒んだ感のある薄暗い廊下を奥に進んで行くと、どん詰まりに数人が屯している空間に行き着いた。ちょっと緊張しながらその奥を覗き込むと、開かれた扉の向こうに会場らしき小部屋が見ている。意を決してズイッと進むと、缶ビールを持った男性が「いらっしゃいませ」と近づき、「古本以外にもレコードやちょっとHなビデオテープもあります。古本は三冊で五百円。どうぞ掘り出していってください」と説明してくれた。小さな会議室的な白い殺風景な空間に、手前壁際に小さな台が置かれ、そこにレコード箱、左壁の小さな棚にカセットテープとCD。右壁沿いにはオリジナルな服が並び、中央の二台のテーブル手前には雑誌や台本やパンフが個別値付で平積みされている。奥のテーブルに文庫・コミック・単行本が二百冊ほど並び、奥の壁際にビデオテープ台が置かれている。聞けば先ほどの男性が主宰者で、週末にバンド仲間と私物を持ち寄り販売しているとのことであった。並んでいるものを見て行くと、八十〜九十年代のサブカル・アングラ方面が多く、なかなか良い趣味の私物である。古本としては一番多い文庫本を精査して行くと、うほぅ!角川文庫の恐怖小説「流砂/ビクトリア・ホルト」が、何故か二冊もあるじゃないか!これは、おかしく思われようともどうしようとも、二冊とも買うっ!と分厚い文庫をガシッと握る。そしてハヤカワポケミス「犯行以前/フランシス・アイルズ」を抜き出し、三冊五百円で購入する。思わぬところで古本市に出会い、良い本が買えてしまった。だいたい週末に市を開いているそうなので、柳の下の二匹目の泥鰌を狙い、またぜひ偵察に来ることにしよう。
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posted by tokusan at 15:51| Comment(2) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二冊の「流砂」!うち一冊は裸本でしょうか? 二冊とも買われたんですね(^^) こういうインディーズな古本市というかガレージセールというか、そういう催しも侮れませんね。 自分も、GW中に開かれている古本市で、ワンダーブックが安値であったので五冊買いました。杉田豊の表紙、眼福〜。
Posted by ヘイスティングス at 2021年05月04日 23:35
とってもラッキーな出会いでした。どんなところだろうが、古本があるのなら、やはり入ってみるべきですね。一冊は裸本ではなく、カバーが少し変色している模様…それでも「流砂」ですから!
Posted by 古ツア at 2021年05月06日 20:06
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