2021年06月15日

6/15未知の「平井書店」。

家に腰を据えて色々片付けながら過ごし、その合間合間に読書も進め、新潮社「丹下左膳 こけ猿の巻/林不忘」と日吉堂本社「膽勇五少年/中井苔香」を早々に読了する。「丹下左膳」はやはりモダンでスピード感に満ち、無類の面白さであった。この続きは、いつの日か同じ新潮社「丹下左膳 日光の巻」を手に入れた時に楽しむこととしよう。「膽勇五少年」も五牛少年(五人の少年たちの総称)が、海賊を退治した後、旭少尉の発明した五人で協力して操縦する最新型飛行機で(やはり戦隊ヒーロー物の元祖であろうか)、巴里で開かれる『萬國飛行大競争』に参加するために、超長距離飛行を始めたところで終わってしまった。どうやら続きがありそうな予感…こちらもいつの日か物語の続きに出会えれば、読み進めたいところである。そして午後にちょっとだけ外出し、「ドラマ高円寺庚申通店」で偕成社「ジュニア版日本文学名作選13 怪談/小泉八雲 平井呈一訳」を110円で購入する。「怪談」の番号が“13”なんて、なかなか素敵で、巻末の『作者と作品について』もちゃんと平井呈一が執筆しているのが、またまた素敵である。そして家に戻ると、またもやのヤフオク落札品が到着していた(最近買い過ぎだ。ちょっと控えねばなるまいな…控えねば…どうにかして控えねば…)。1300円にて落札した富國出版社「爬蟲館事件/海野十三」である。昭和二十一年刊の仙花紙本で、表題作以外に『昆蟲圖譜の秘密』『省線電車の射撃手』『點眼器殺人事件』を収録。そして本の巻末には興味深いものが挟まっていた。以前の持ち主の、この本の購買データと、当時のレシートである。1979年9月17日に「平井書店」というお店で4500円で購入している。最初は「「平井書店」か…大森の奥にあったお店だな」と思ったのだが、それは「平林書店」という一字違いのお店であった。ではこのお店は?慌てて1978年と88年の「全国古本屋地図」を繰ってみるが、どこの都道府県にも「平井書店」の名は見当たらなかった…79年以降の地図ではないとダメかもしれない。ネットで検索してみても、情報は浮かび上がって来ない…むむぅ、何処にあった、どんな古本屋さんだったんだろう。だがそれにしても、この時代にこの仙花紙本に4500円の値を付けているとは、かなり専門店的なお店であることだけは、想像出来るのであった。
hirai_shoten.jpg
posted by tokusan at 18:45| Comment(6) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それは神保町の神田古書センターの中にあった、SFとミステリ専門店として(色々な意味で)有名だった平井書店だと思いますよ。中学生時代の日下三蔵少年が香山滋を買いまくったとか、たくさん逸話のあるお店です。
Posted by 北原尚彦 at 2021年06月15日 21:56
唐沢商会の「脳天気教養図鑑」に出てきますね。
Posted by テレマス at 2021年06月17日 11:46
北原尚彦さま。ご教授ありがとうございます!そんな面白そうな凄そうなお店、例え手が出ずとも、一度見てみたかったです。それにしても、お店を営業していたのは、そんなに長くなかったのでしょうか?
Posted by 古ツア at 2021年06月17日 18:08
テレマスさま。情報ありがとうございます!探して確認してみます!
Posted by 古ツア at 2021年06月17日 18:08
なつかしや、平井書店。もう30年以上も前ですねえ。わたしはなぜかよく行ってました。あまり嫌われなかったようです。そんなにたくさん買ったわけでもないのに。確かに特殊な本屋でした。楠田の『模型人形殺人事件』の元版とか、変な本がありました。同じ楠田の『人肉の詩集』はここで買いました。
Posted by 小山正 at 2021年06月17日 22:01
小山正様。うわ、スゴイ本買ってますね。それにしても情報が集まれば集まるほど、なんだかクセの強いお店だったそうで…でもなぜか、小山さんのように普通に優しく応対してもらった、というような話が多いのが不思議なところ。行ってみたかったです…。
Posted by 古ツア at 2021年06月18日 20:26
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: