2021年06月29日

6/29神保町の極小古本屋遺跡。

雨が上がったのを見極め、電車に乗って御茶ノ水へ。そう言えば代々木駅を通過する時、もうあの廃墟のような『代々木会館』(2009/11/03&2015/10/27「東豊書店」参照)は跡形も無くなり、新しいビルが当然のように建っていた。あのエンジェルビルに会うためには、TVドラマ『傷だらけの天使』かアニメ映画『天気の子』を観るしかなくなってしまったのだ。街から、印象深いランドマークが消えるのは、なんとも切ないものである。そんなことが頭を過りつつ、やがて掘り下げられた崖の緑と対照的な、油粘土のような深緑色の増水した神田川を下に見ながら御茶ノ水駅着。暗いまだまだ普請中の駅舎から明るく白い外に出て、坂を下って神保町に入り込んで行く。午前十時半の神保町は、さっきまで降っていた雨のために、店頭は雨仕様である。そのためか開店の動きが鈍くなっているようで、まだ閉まっているお店が断然多い。ブラブラと、開いているお店や開店作業中のお店を伝って行く。すると「澤村書店 東京古書店」の店頭棚に、五種類ほどのジュニア系のホームズ本とホームズ関連書が、ドバドバ並べられて行くのに出くわす。興味を惹かれたので並べるそばから吟味を施し、ハヤカワポケミス455「シャーロック・ホームズの冒険/アーサー・コナン・ドイル」を440円で購入する。そして『靖国通り』から『すずらん通り』に入り、移転した「永森書店(2012/11/28参照)を確認しておこうとしていると、ビルの間に作られたコイン駐車場にあった、ブリキ板の街の地図がふと目に留まる。古本屋さんは界隈に余りに多いためか表記されていないが、唯一「文省堂」だけが書かれているのを確認する。この位置にあった「文省堂」は、大衆的で大きなお店だったはず。何とも小さな“古本屋遺跡”を発見してしまった。そう思いながら、『東京堂書店』の文庫売り上げランキングで、ちくま文庫「愛についてのデッサン 野呂邦暢作品集」が今週は二位なのを目撃し、『すずらん通り』の西側出口に至ると、「荒魂書店」(2011/03/31参照)の入る、メタリック・ペンシルビル一階に、新しい「永森書店」の姿があった。まだ開いていないので、改めて見に来ることにしよう。
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その後は『白山通り』に入り、「日本書房」(2011/08/24参照)にて春陽堂「菊池寛戯曲全集」を500円で購入して帰宅する。
posted by tokusan at 14:12| Comment(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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