2021年07月20日

7/20夜の路上で大河内常平を。

朝のうちから仕事に取りかかり、どうにか空気が煮えたぎる前にメドをつける。すると途端に暑さにやる気を奪われ、後は細かい些事をこなしながら、キネマ旬報社「マイ・ビデオ・パラダイス/石上三登志」を読み耽ってしまう。アラカン主演の『駅馬車』のイタダキ『闇を走る馬車』、フィリップ・マクドナルドが脚本のロボット映画『偉大なるトボー』、ジョン・ウー監督のチャップリン映画完全コピー『滑稽時代 モダンタイム・キッド』はぜひとも観てみたいなぁ……な、なにぃっ!岡本喜八監督が小栗虫太郎「黒死館殺人事件」を映画化したがっていただとぉ!?…くぅ、物凄く観てみたかった…あの法水麟太郎のアクセル踏みっ放しの暴走眩惑推理が、8ビートの畳み掛ける演出で視覚化されるところをっ!などと興奮する。だが、一日中家に閉じこもっているのはしゃくなので、午後に一瞬だけ外に出て高円寺へ赴き「ドラマ高円寺庚申通り店」でNTT Ad「マイ・フェア・ブロードウェイ」を110円で購入する。バブル時代にNTTが出した、ブロードウェイ・ミュージカルを楽しむためのマニアックな本で、和田誠・野口久光・沢口靖子のトークなどが掲載されている。編集は松本正剛。デザインが凝り過ぎで、読み難いページ多々あり。そして夜、暗い路上で帰り道の「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏と待ち合わせ、先で来て来たばかりの盛林堂ミステリアス文庫新刊「人造人魚 他九編/大河内常平 善渡爾宗衛編」を受け取る。わざわざありがとうございます!古書価が目の飛び出るほど高い、昭和二十〜三十年代に活躍したメーターぶっちぎり気味の探偵小説作家の、変格寄り短篇探偵小説集である。今回、小野氏からは「大河内らしく、おかしく普通じゃないようにデザインしてくれ」という異様な依頼だったので、こんな飛ばし気味のカバー2にしてみました。あぁ、先日の鷲尾三郎に続き、大河内常平のデザインが出来るなんて、探偵小説好きのデザイナーとして幸せ以外の何ものでもない(現代でこの二者の本を他にデザインしているのは岩郷重力さんくらいではないだろうか…)。みなさまも手に取って。ぶっ飛ばし気味のビジュアルとともに、変格的にぶっ飛ばす楽しい楽しい小説をお楽しみ下さい。盛林堂通販サイトではすでに予約が始まっており、店頭発売は7/22よりスタート。
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家にあった唯一の大河内オリジナル「腐肉の基地」(箱コピーカバー付の裸本である)とともに記念撮影。
posted by tokusan at 22:05| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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