2021年09月02日

9/2古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸【第七章】

午前七時前に迎えに来た盛林堂号に乗り込み、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)を経由して、神奈川県某所へと出発。つまりは盛林堂・イレギュラーズとなり、本日はおよそ一年八ヶ月ぶりの、日下三蔵氏邸書庫の片付けに向かうのである。実は日下氏が玄関左横の書庫の一部としてとして侵食していた一室を、家族の懇願により急遽空けねばならず、そのために近所のアパートの一室を借り、そこに本邸の書庫&侵食部屋の本を一時運び込み、本の仕分けと処分を行うこととなったのである(氏はこれを機会にダブり本をすべて吐き出す!と宣言)。それらをスムーズに計画通りに進行するために、我等「盛林堂」とイレギュラーズに声がかかった次第。およそ一時間半で、東名経由の新ルート(港北インターの巨大土木構造物の複雑さ&高低差に度肝を抜かれる)を使って現地に到着するも、ちょっと早く着きすぎたのと、日下氏の仕事の都合により、ご近所のマックで一時間待機する羽目に陥る。仕方ないのでソーセージマフィンなど食べながら、ボスの小野氏とひたすらアニメ話に打ち興じる。喋り過ぎて多少声を涸らしながら、ようやく日下邸にたどり着くと、氏が誇らし気に「まぁ入ってください。どうぞどうぞ」と出迎えてくれた。導かれるままに玄関を上がり、すぐ右手のメイン書庫&仕事部屋の扉を開く…ええっ!あの本の壁に囲まれ阻まれていた動線がとてもスムーズに…と驚きながら仕事部屋に入ると、うわわわっ!本がほとんどない!フローリングの床が見えてる!パソコンが自由に使える!ス、スゴいじゃないですか!
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日下さん、片付けたんですか!頑張ったんですか!と興奮して話しかけると、「いやぁ〜やりましたよ」とニコニコ顔。「ほら、レーザーディスクも見られるようになりました」と徐に、東映ドラマ主題歌特集のディスクを再生し始めた…いやぁ、レーザーディスクがちゃんと動作するのもスゴいですが、とにかくこの部屋の片付き方は奇跡です!と褒めたたえる。だが後を振り向くと、書庫への入口には本の山で出来た高い壁が立ちふさがり、稀書だらけの書庫には未だに入れない状態…「まぁこちらは次の機会に、今日のミッションは、玄関と廊下と階段の本を運び出します」ということで、早速廊下の奥から作業開始する。
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私がまずは山を切り崩し、それをサイズごとに分けて日下氏に手渡し、日下氏はそれを本邸に置いておくものと運び出すものに仕分け、小野氏がそれをダンボールや紙袋に詰めて行くことに。そしてある程度それらが溜まったら、私が外の車庫の盛林堂号に運び込んで行く、という手筈になる。そうと決まったら、後はひたすら手を動かしまくり、本を移動させて行く。
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古本や新刊や献呈本やコミックに混じり、当然のように恐るべきミステリ稀書が掘り出されるが、いちいち列記していたら、字数が大幅に増加してしまうので、一点だけご紹介。眉村卓のユーモアミステリ児童文学『私立探偵スベントン』シリーズ…箱・帯ついてます…。
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二時間ほど作業し、盛林堂号が満載になったら、2ブロック先にあるアパートの仮書庫に運び込む。間取りはキッチン・四畳半・六畳の2DKで、床にはブルーシートが敷き詰められ、すでに仕事部屋にあった本などが運び込まれていた。
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その奥の六畳間に第一便の本をすべて運び込み、仕分けして決められた場所に積み上げて行く。エッチラオッチラ、重いダンボール箱や本の詰まった紙袋を運び込んでいると、やっていることはほぼ引っ越しであることに気付いてしまう…ふぅ〜。午後一時半に昼食に出かけ、山を越えた場所で回転寿司をたっぷりと補給し、作業後半戦へ。廊下から玄関へと本の壁を崩して行き、最後には階段の本まで運び出すと、おぉっ!玄関も廊下もスッキリ!これは素晴らしい光景である。
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後は再びアパートに大量のブツを運び込み、仕分けして、午後五時半過ぎに作業終了。そんなハードな作業の労いとして、四冊ダブって(正確にはクアドラぶって?)棚に並んでいたロマン・ブックス「魔婦の足跡/香山滋」のうちの一冊と、同じくロマン・ブックス「誰にも出来る殺人/山田風太郎」(これはとにかく面白いんです!と日下さんが太鼓判を捺しまくる)角川文庫「断頭台/山村正夫」(こちらも日下さんが太鼓判を)ハヤカワ文庫「継ぐのは誰か?/小松左京」をいただく。ありがとうございます。そして晩ご飯はさらに労いの焼肉をご馳走になる。日下さんが山田風太郎の忍法帖物を、好き過ぎて夢中になり過ぎて、二時間で読破する話に大笑いする(寝る前に読み始めたら二時間で読了。学校の行き帰りに読んで行こうと思ったら、学校に着く前に読了…ってそれ学校行ってないでしょ!)ちなみにこの作業はまだまだ九十月と続くので、また進捗状況は報告する予定である。満腹しての帰り道、東名高速で恐ろしいほどの土砂降りになり、前がホワイトアウト並に見えなくなる。
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小野氏と二人で「コワい!見えない!」と怯えながらも、どうにか危機を切り抜け、午後九時半に西荻窪に到着する。おつかれさまでした。
posted by tokusan at 23:46| Comment(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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