2021年09月25日

9/25『子供の時間・放送劇 黄金虫』!

どんよりした秋の土曜日、午後三時前に下馬に流れ着く…この時間なら、もう『三宿交差点』際の「江口書店」(2010/03/29参照)が開くはずだ!というわけで急いで『三宿通り』に出て、ズンズカ北上する。そして遠目に、小さな店頭台が店先に出されているのを確認し、すでに開店済みであることを確信する。その店頭台から、光文社文庫「暗闇の殺意/中町信」を抜き出し、右側の半開きサッシ戸から店内へ。帳場に店主婦人はおられないが、しばらくガサゴソしていれば、上から下りて来るだろう。まずはじっくりと棚前の大判ビジュアル本をチェック。続いて古い文学本、そして壁棚に目をやったその時、ご婦人が二階からひっそりと下りて来られた。姿を現わしたところで目が合ったので「こんにちは」と元気よく挨拶する。その後も店内のあちこちをガサゴソ…そして右側通路壁棚下の低層本タワーに、妙な層があるのを発見する。上の本を退かして掘り出してみると、ポリ袋に入った、現代演劇&舞踏の60〜70年代パンフなど…たくさん詰まって百円。さらに舞台の台本が三冊三百円…全冊北林谷栄の署名入り…スゴいブツであるが、私には必要の無いもの。誰か他の必要とする人が手にれることを願う。そしてさらにガリ版刷りの冊子が十冊ほど詰まったポリ袋…これもまた百円なのだが、一番上にあった冊子に目が釘付けになる。〔昭和三十年十一月十日(木)、午后六・〇五〜六・二五、第一放送『子供の時間・放送劇 黄金虫(1)』原作:エドガア・アラン・ポオ 翻訳:佐々木直次郎 脚色:寺田次郎 NHK放送台本〕とあるではないか!ぬぉぉぉぉぉぉ、こりゃあ恐らく、ラジオドラマの台本だ!慌てて袋から取り出してみると、すぐその下から『黄金虫(2)』も出て来た!どうやらこの二話で完結しているようだ。2の方にはキャストについても書かれており、語り手&ポオ:池田忠夫、ウィリアム・ルグラン:恩田清次郎、ジュピタア:黒木憲三、音楽:冨田勲(!!!)とある。う〜む、これは面白い珍しいものを発掘してしまったぞ。他にも村上元三原作の『風雲はやぶさ隊』や小出正吾編著の『七つ星』などもあり。文庫本と一緒に帳場に差し出しつつ、一応「これ、全部で百円なんですか?それとも一冊百円ということですか?」と聞いてみる。すると「あら、なにそれ?」「どうやらラジオの脚本みたいです」「あぁ〜。それ全部で百円。古いものだけど、捨てるなんて貴重でもったいないでしょ。だからその値段で持ってって」とニッコリ。ということで計200円で購入する。見たことも聞いたこともない「黄金虫」が突然我が手に!「江口書店」よ、ありがとう!これ、NHKに残っているのだろうか?路上でバッと全冊に目を通してみると、すべて寺田次郎という方が関わっているものなので、この人の蔵書だったことが想像出来る。
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posted by tokusan at 18:36| Comment(4) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 面白いものを掘り出されましたね!ラジオドラマの台本ですか。ラジオを聴かなくなって久しいのですが、ラジオドラマは今もやっているのでしょうか?
 それで思い出したのですが、高1くらいの頃、おそらくNHK−FMで、辻真先の「ローカル線に紅い血が散る」のラジオドラマがありました。前編後編の二夜連続だったと思います。ソノラマ文庫にハマっていた頃で、しかも鉄道ミステリーだったので、テープに録りました。ヒロインの声を、女優の古舘ゆき(ちょっと石田えり似)が担当していたのを覚えています。
 あの頃は、FMファン片手に、エアチェックをよくしてたな〜。
Posted by ヘイスティングス at 2021年09月25日 22:07
気になって調べたら、分かりました。
放送は1982年8月。中1の夏でした。
NHK第2放送でやっていた「ラジオ名作劇場」中のトラベルミステリーシリーズの第3弾で、「紅い」ではなく「赤い」でした。しかも二夜連続でもなく、一夜完結。主人公の声は鹿賀丈史。他の第1弾と第2弾は「点と線」と森村誠一の「新幹線殺人事件」でした。
 トラベルミステリーシリーズ以外にも、アシモフ/黒後家蜘蛛の会や都筑道夫ものなどもあり、ミステリー色が結構濃かったようです。黒後家のキャストが気になります!
Posted by ヘイスティングス at 2021年09月25日 23:22
訂正。
●第3弾→第5弾。
●古舘ゆき→古館ゆき。
Posted by ヘイスティングス at 2021年09月26日 07:19
私はラジオはあまり聞かない方だったのですが、乱歩の『黄金仮面』は毎週しみに聴いていた覚えがあります(兄が聴いていたので便乗)。ラジオドラマって、独特な緊張感があって、なんとも不思議ですよね。『点と線』は、ぜひとも聴いてみたい一作!遥か昔に大ブームを起こした、『少年探偵団』モノもいつかは……。
Posted by 古ツア at 2021年09月26日 17:59
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