2021年11月13日

11/13夢Qと乱歩。

未だ抜け切らぬ倦怠感につきまとわれたまま、昼過ぎに三鷹北口駅前に流れ着く。…古本を買って魂を鼓舞し、どうにか乗り切ろう。そう決めてまずは「水中書店」(2014/01/18参照)へ。桃源社「酔いどれひとり街を行く 都筑道夫〈新作〉コレクション4」新潮社「極地に逝ける人々/ド・ラ・クロワ」話の特集「怪しい来客簿/色川武大」を計300円で購入し、本日の古本屋巡りに先鞭をつける。続いて「りんてん舎」(2019/03/30参照)に向かい、店頭が木箱が店沿いに積み重なる形態になったのを確認し、奇想天外社「別冊・奇想天外 SF再入門大全集」河出書房「一分間に一万語 リングの死闘と新実存主義/:ノーマン・メイラー」(ビニカバは付いてないが拾い物!)桃源社「霊魂は訴える/香山滋」を確保して店内に進む。ややっ!中央通路のミステリ関連棚に、春陽堂日本小説文庫「瓶詰地獄/夢野久作」があるじゃないかっ!昭和十一年の十二版で値段は……せ、千五百円!これは“買う”以外の選択肢はありえないでしょう。と計1960円で購入する。
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おぉ、おぉ、久作よ夢Qよ…。

さらに身体は疲れて行くが、精神的には甚だ高揚してしまったので、そのまま吉祥寺まで徒歩で移動し、まずは「一日」(2017/08/11参照)の安売ガレージへ。東京創元社クライム・クラブ「藁の女/カトリーヌ・アルレェ」教育出版江戸東京ライブラリー「快絶壮遊〔天狗倶楽部〕/横田順彌」を計440円で購入する。さらに「バサラブックス」で宝石社「再婚旅行/佐野洋」を100円で購入し、「古本センター」(2013/07/01参照)ではハギパゲコミックス「BASTARD!! 未使用・改訂版/萩原一至」を250円で購入し、最後に「よみた屋」(2014/08/29参照)で毎日新聞社「土手の見物人/伊馬春部」を110円で購入し、段々と背中で重くなる古本にも体力を奪われながら西荻窪へ移動。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)にて、北原尚彦氏よりの『古本トレード』の獲物を受け取る。あぁ、古本を買ったり受け取ったりして、溺れた溺れた。北原氏との古本トレードは、集英社おもしろ漫画文庫「名探偵ホームズ」JNコミックス「名探偵ホームズ 4人のサイン/望月三起也」「空想科学推理小説 黒い鳥」を差し出し、鎌倉文庫「鏡地獄」一聯社「魔術師」ふじ書房「幽鬼の塔」の江戸川乱歩戦後仙花紙本セットを受け取る。いやぁ、喜びがにじみ出てしまう。この三冊、仙花紙本なのにとても綺麗なのである。特にそのうちの二冊はデッドストックと言わんばかりのピンピン状態。実はこの本を氏が盛林堂さんに預ける時に中身を見せたら、「めちゃくちゃ綺麗な状態ですね」「こんな状態の乱歩邸ぐらいでしか見られませんよ」と褒められ、北原氏が「しまった、一度に出すんじゃなかったか(笑)」と後悔する一幕が。しかしすでに後の祭りである。ありがたくニヤつきながら拝受いたします!
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そしてそろそろ発売になる「日本古書通信 2021年11月号」の、盛林堂書房・小野氏と北原尚彦氏と私の三人でお送りするリレー連載『ミステリ懐旧三面鏡』第二回は、私が担当し『探偵小説の皮を被った陰鬱な狼』のタイトルで、スピッツの2ndアルバム『名前をつけてやる』と埴谷雄高『死靈』を私的に関連づけた小話を執筆しております。何のことやら見当もつかないと思いますので、どうか誌面に当たって真相を確かめていただければ幸いです。
posted by tokusan at 18:26| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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