2021年11月20日

11/20ロボットの科学*大特集!

午後三時のおやつの時間に吉祥寺に流れ着いたので、いつものように古本屋さんを巡りつつ帰ることにする。最初に古本を買ったのは、今日は女の子が店番の「バサラブックス」(2015/03/28参照)。信濃毎日新聞社「復刻 製糸女工虐待史/佐倉啄二」を300円で購入する。藤森成吉が「女工哀史」の姉妹編として激賞したと言う希書の、昭和五十六年復刻版である。続いて「古本センター」(2013/07/01参照)に入り込み、店頭処分棚から小学館入門百科シリーズ「工作入門 おもちゃの作り方」とアスペクト「表参道のヤッコさん/高橋靖子」を選り抜き店内に進むと、帳場前の棚下に、光文社のカッパ・コミクス「鉄腕アトム」がたくさん積み上がっているのに、気持ちを惹き付けられてしまう。そう珍しくはないシリーズ本なのに、何故惹き付けられたかと言うと、一番上になっている一冊がちょっと変わっていたのである。普通は手塚治虫の一枚絵が表紙になっているのに、それは電子計算機の写真に、アトムとお茶の水博士の絵が合成されているのだ。
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一応このコミクスは『アルプスの決闘の巻』となっているが、『ロボットの科学*大特集 夏休み臨時増刊号』とも書かれている…かなり気になったので手に取ってみると、主役であるはずのアトム漫画は三分の一しか載っておらず、他は巻頭から福島正美をメインライターとしたロボットや電子計算機の記事で埋められているのである。これはぜひとも入手しておこうと、先述の二冊と合わせて計1950円で購入する。
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見よ!この魅惑的な挿絵を!

阿佐ヶ谷に帰り着き、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)の店頭棚前で立ち止まると、光文社カッパ・ブックス「日本女地図/殿山泰司」のカバーナシ本を発見してしまった…見つけたからには救っておこうと、立風書房「悪霊 きつね屋敷/古賀新一」とともに計220円で購入する。「悪霊 きつね屋敷」は表題作より、併録の『モンキー彦一』の方が奇抜で斬新な漫画である。猿にそっくりな少年が、村を襲う猿軍団と人間の仲立ちになろうと、猿の着ぐるみを着込み、彼らと交流し知恵を授けることにより、猿軍団の信頼を勝ち得て行くのだが…(時には火の着け方まで教えたりする)。まるで早過ぎた『猿の惑星 創世記』……。そして家に帰って今日の朝日新聞朝刊を捲って行くと、おぉぅ!筑摩書房の広告に「野呂邦暢 古本屋写真集」の書名が!いやぁ、まったく予備知識の無い人が見たら、どう思うんだろうかと、そこはかとなく気になってしまう、愛すべき文庫本なのである。
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posted by tokusan at 18:08| Comment(5) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すいません。野呂邦暢よりモンキー彦一のほうが気になってしまいました。 古賀新一といえばエコエコアザラクですが、初期はファンキーでシュールな作品もあったんですね。エコエコの最終回も、ウルトラQの最終回「あけてくれ!」を彷彿させるシュールなストーリーでした。
Posted by ヘイスティングス at 2021年11月20日 21:08
「野呂邦暢古本屋写真集」の岡崎さんとの対談の中で、「神保町で何回か写ってるメガネの男いるでしょう。誰やろな」「誰やろなってそんなのわかりませんよ!野呂と同じ動きしてたんじゃないんですか」のくだりがすごい好きです。あのメガネの男性とセットで時々ふっと思い出してニヤニヤしています。
Posted by かに座公園 at 2021年11月20日 21:12
気づいたのですが、購入された「ロボットの科学」の挿し絵の中に、フリッツ・ラングの「メトロポリス」に出てくるマリアがいますね!
Posted by ヘイスティングス at 2021年11月20日 21:34
ヘイスティングス様。『モンキー彦一』、恐怖漫画と感動漫画の狭間に佇む、面白漫画です。いつの日か手に入れて読んでみて下さい。そしてマリアの後ろにいる、フランケンシュタインの怪物は人造人間では…。
Posted by 古ツア at 2021年11月22日 20:07
かに座公園様。面白いところでツボに嵌っているみたいですね。どうぞどうぞ、もっと写真も対談もガシガシ読み込んで、どんどん嵌って行って下さい!それでこそ、編集した甲斐があるというものです!
Posted by 古ツア at 2021年11月22日 20:10
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