2021年11月25日

11/25東京・神保町 弐拾dB 東京出張所

というわけで、昨日のタンスと本棚の呪いに罹りながら、重い身体を引き摺って神保町へ。まずは「羊頭書房」(2014/05/02参照)に立ち寄り、緊張しながら色々物色する。創元推理文庫「義眼殺人事件/E・S・ガードナー」(四版の松田正久カバーver。カバーの背に傷みと、所蔵印あり)を450円で購入する。
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このジャケverが喜びの安さで!

そしてそのまま裏路地を進み、「BIBLIO」(2013/10/02参照)二階で今日一日だけ開店している「古本屋 弐拾dB 東京出張所」に向かう。尾道の深夜営業古本屋さんが、本の雑誌社から新刊を出すので、上京の真っ最中なのである。「BIBLIO」が一階に入ったビルの階段を見ると、ちゃんと「古本屋 弐拾dB」と紙看板が貼り出してある。
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階段を上がり折り返して二階に至ると、開け放しのドアにも同様の紙看板が。中に入ると、そこは「BIBLIO」の倉庫の半分に大テーブルを置き、バッグやオリジナルの紙物や薬袋に入った詩片を並べている、小さなお店であった。だが、店番をしていたのは店主ではなく、本の雑誌社の編集さんではないか。何と店主はただ今東京の雑踏に疲れ果て、「ぶらじる」に珈琲を飲みに行っているとのことであった…ところで肝心の古本は?と辺りを見回すと、開かれた革トランクに何冊かの詩集などの文学本が置かれ、テーブルにお色気トランプカードが飾られているのみであった。むぅぅ、これはやはりいつの日か、尾道を訪れ深夜のお店に古本を買いに行くしかないということなのだな。と決意し、ショップカードをいただき、本の雑誌社「頁をめくる音で息をする/藤井基二」を購入する。そうして再び路上に流れ出て、「東京堂書店」前を通りかかると、今週は「野呂邦暢 古本屋写真集」は三位に着けていた。どうか、長く確実に売れてくれますようにとお願いし、帰路に着く。そして家に戻ると、皓星社「古本マニア採集帖/南陀楼綾繁」が届いていた。ありがとうございます!『日本の古本屋メールマガジン』で連載していた、市井の古本を集める人(つまりは“リテレート(在野の研者)”たちだ!)三十六人の生態を詳しく調査した一冊である。実は南陀楼さんがこの連載を始める前、飲み屋で驕ってもらいながら、古本収集者たちのリストアップに協力したことがあったのだが、この本はその時のリストを遥かに超越した、小さな声を幅広く拾い上げたものになっているようだ。武藤良子さんの装画がまた『サイボーグ009』的でグッド!それにしても、ちくま文庫「野呂邦暢 古本屋写真集」と春陽堂書店「ハムレットを暗誦するドク・ホリデイ/岡崎武志」、本の雑誌社の古本屋関連三連発出版(「東京の古本屋/橋本倫史」「古本屋的!/中山信如」「頁をめくる音で息をする/藤井基二」)に加え、この「古本マニア採集帖」と、この初冬は古本屋関連本が活気を呈しているのが、なんとも嬉しい事態である。
posted by tokusan at 16:31| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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