2021年12月05日

12/5東京・江古田 百年の二度寝


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駅北口に出て。まずは日芸前の「根元書房 日芸前店」(2008/10/07参照)を見に行くと、店頭は機能しているが、店内は精算のための中央通路しか入れない状況である…うーむ、凄まじい…と様子を窺っただけで退散する。そして再び駅前に戻り、背後に鬱蒼とした富士塚を控えた『浅間神社』前を通過し、『江古田きたぐち商店会』を北に進む。緩やかな坂を下り切ると、左手に雑貨屋さん『OILife(オイルライフ)』が見えて来るのだが、その店頭にはお店の立看板以外にも、赤文字で『本』と大きく書かれた立看板も出されている。このお店の奥に、間借りするようなカタチで、新刊&古本&雑貨のお店があるということなのだが…。ズイッとまずは『オイルライフ』に入り込み、通路をズンズン奥へと進む。レジ横も通過しながら店主に「いらっしゃいませ」と言われ、さらに奥へ。一段上がった小部屋を通過して奥に抜けると、そこには意外に広い空間が広がっていた。“J”を天地引っくり返したようなカタチのお店で、壁際に洒落た木枠のボックス型棚が展開している。もっと小さなお店を想像していたのだが、並ぶ本も多めで、かなりしっかりとした本屋さんとして目の前に立ち現れたので、ちょっと見くびっていたことを反省しながら、棚を順繰りに眺めて行く。猫・ペンギン・生物・建築・トマソン・旅・児童文学・ジェンダー・本関連・シブサワ・ウエクサ・テラヤマ・アート・カルチャー・思想・文学・手芸・女性・性愛・食・酒・暮らしなど細やかな棚造りが、新刊・古本(わりと新しめの本多し)とさらに雑貨を取り混ぜ展開して行く。値段は普通。さて、何を買おうかなと二巡目に入ったところで、壁にピンで吊るされた、異様なフォルムのフェルト細工人形に激しく興味を覚えてしまう…こ、これは、恐らく『マンドラゴラ』なのではないだろうか?そう、死刑囚の絞殺時に漏れ出た精液から育成する、地中から抜く時に放たれる絶叫が至近の生物を即死させるので犬に抜かせると言う、魔法植物である。うぅむ、これは是非家に連れて帰らねば、とピンから外し、レジに差し出しキャップを被ったカルチャー青年に「これ、マンドラゴラですよね」と聞くと「そうです、マンドラゴラです」と返される。やはり私の目は間違っていなかった!と660円で購入する。
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予想外のマンドラゴラを入手し、奇妙な満足感を覚えながら線路際に戻り、西へテクテク。「snowdrop」(2021/07/23参照)に到達し、こなれて独自に耕され始めた棚を端から楽しんで行く。うぅ、古めの児童文学が充実しており心がうずきまくる、三冊ほどを秤に掛けて、結局ポプラ社「たぬきのイソップ/小沢正・さく 佐々木マキ・え」(1976年初版)を1540円で購入する。そして正体が露見してしまう…あぁ、なんだかこういうのも、ずいぶん久しぶりな気がするなと、恐縮することしきり。しばらくsnowdropさんと楽しくお話しさせていただく。南口のパン屋さんで委託販売を始めたこと。これはいつか見に行こう。棚で香気を放つ古めの児童文学は、ご近所の名士である尊敬すべき老婦人からの買取であること、さらにはウズベキスタンのパンの不思議な美味しさや、江古田の街の素晴らしさ(その中で「百年の二度寝には行かれましたか?」と聞かれたので「たった今行って来てマンドラゴラを買いました」とポケットからフェルト人形を出すと大笑いされる)について情熱的に語られる。なんだかとてもキラキラしています!クリスマス仕様のショップカード(カードと言いつつも、表紙も合わせて全十ページの豆本スタイル!)とスタンプカードをいただき、お店を後にする。ここにはまた児童文学を偵察に来なければ…。帰りの中村橋で「古書クマゴロウ」(2018/03.21参照)に当然立ち寄り、朝日新聞社「大人のお洒落/石津謙介」宝石社「世界20の不思議 この謎はいつ解ける?/中山義秀」を計365円で購入し、帰宅する。
posted by tokusan at 17:34| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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