2022年06月22日

6/22不思議な「くノ一忍法帖」。

午前はわりと涼しかったのに、不快指数が明らかに上がり蒸し暑くなった午後二時過ぎに、梅ヶ丘に流れ着く。商店街で「ツヅキ堂書店 梅ヶ丘店」(2008/10/08参照)の古本遺跡を発見した後、まるで温い水の中を泳ぐような感じで、右側に『羽根木公園』の緑陰を感じながら北上して、東松原に出る。
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「古書瀧堂」(2014/05/01参照)にたどり着き、先客の老婦人とともに店頭棚に熱い視線を注ぐ。すると驚くことにその熱心な姿勢がすぐに報われ、TOTO出版「銭湯へ行こう/町田忍編・著」(二刷)英宝社「月曜日か火曜日・フラッシュ/ヴァージニア・ウルフ」を掘り当てる。
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さらに店内では、ちょっと不思議な講談社「くノ一忍法帖/山田風太郎」(初版)を見付け、計710円で購入する。この単行本「くノ一忍法帖」は何が不思議かと言うと、後見返しにまるで連名血判状のように、読んだ人の名が書き連ねてあるのだが、これが何と名立たる財界の大物ばかりなのである。鮎川義介(日産コンツェルン創始者)・西園寺不二男(銀行家)・石坂泰三(財界総理)・瀬木博親(博報堂社長)……いわゆるハイソサエティで、山田風太郎の忍法帖をを回し読み(しかも「くノ一忍法帖」とは!)…実に恐ろしきは、風太郎忍法帖ブームと言ったところか。それにしても古本屋さんには面白い古本が潜んでいるものだ。
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posted by tokusan at 18:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古本買いに“記名アリ”はよくあるけど、この“記名アリ”は、これ自体も一冊分の価値がありますね!すごいメンツ…。
Posted by ヘイスティングス at 2022年06月22日 21:12
古ツア様、これは珍品ですね。経済界の人たちが山田風太郎を回し読みしたとは、その痕跡。私が珍品らしきものとしては、大江健三郎氏が「ピンチランナー調書」を、カープの松田オーナーに、識語謹呈したものを古書店で手に入れたもの。いや、何が飛びだすか、不思議な古書世界。
Posted by おいもさん at 2022年06月22日 23:15
ヘイスティングス様。「くノ一忍法帖」からいったい、この経済界の巨人たちは、何を読み取っていたのでしょうか。もしかしたら「くノ一忍法帖」によって、日本の経済は発展したのでしょうか。だとしたら「くノ一忍法帖」バンザイ!
Posted by 古ツア at 2022年06月23日 20:28
おいもさん様。カープファンが色めき立つ古書!「アカデミイ」さんも、目の色変えそうですね。
Posted by 古ツア at 2022年06月23日 20:30
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