2022年08月06日

8/6東京・高円寺 Vintage Book Lab

午後二時前に西荻窪と荻窪の真ん中に流れ着くが、どちらの街の古本屋さんにも寄らずに、高円寺に駆け付ける。向かう先は「西部古書会館」(2008/07/27参照)で今日だけ開かれている、新催事としてスタートした「Vintage Book Lab」である。「中央書房」「千章堂書店」「盛林堂書房」「千年堂書店」「三暁堂」が参加し、会場販売だけでなく、web目録も充実させた上に、さらに会場の棚の写真がアップされ、それを見てネット注文出来るなど、色々挑戦を開始した即売展なのである。会場の展示方法も変わっており、右端と左端の通路を、グラビア雑誌・写真集・パネル・紙物などをカラフルな展示で展開し、中央通路に古本を集めている。うぐっ、やはり通路棚片側一面の「盛林堂書房」の棚が気持ち悪いほど充実し、五百円均一というのが信じられない光景である。もう開始からすでに四時間経過しているのに、まだまだ良い本が残っている…啞然として棚を眺めていると、帳場から盛林堂・小野氏が忍び寄り、「たくさん買ってて。縛って持って帰るのめんどくさいから」と宣う。表の本も合わせて物凄い量である。「これ良く準備出来たねぇ」「がんばったんだよ。コロナに罹る前に終わらせといて、本当に良かったよ」とにっこり。どうやら売り上げも好調のようである(そりゃそうだ。すでに棚には多くのブランクが生まれている)。欲しい本は山ほどあれど、皆掴んでいたら『塵も積もれば山となる』で大変な金額になってしまうので、自制して二冊をセレクト。中央公論社「夜の終る時/結城昌治」講談社「非常階段/日影丈吉」を計千円で購入する。「夜の終る時」は、先日『日本映画専門チャンネル』の『蔵出し名画座』で放送された,敏腕刑事が犯罪の世界に堕ちて行くピカレスクロマン『どろ犬』の原作ということで購入。この映画、かなりの佳作なのだが、何と岡崎武志氏もブログで絶賛されていた。というわけで映画の詳しい内容はそちらをどうぞ!
https://kimagurenote.hatenablog.com/entry/2022/07/19/134249
そして「非常階段」は見返しに『徳間書店資料室』の蔵書印があるのだが、何と本扉には『早川書房★保存本』の印もある。どういうことなんだ?そんな二冊を胸に阿佐ケ谷駅にツラツラ向かい、駅頭で編集さんから表紙デザインを担当した新刊を受け取る。綺想社「アーサー・キラ=クーチ幻想綺譚集弐 道化師の回想」である。怪奇小説の巨人の第二巻が早くも登場。全11作を収録し、海洋怪奇話が多めである。近々盛林堂店頭&通販サイトと中野「まんだらけ海馬」にて発売予定である。
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というわけでこれが本日の収穫。「夜の終る時」は何と東君平装幀(意外に可愛い!)。「非常階段」は真鍋博装幀(シャープ!)。そして「道化師の回想」は私装幀(道化師だから水玉模様!)…いや、一緒に並べてしまってお恥ずかしい。

※『FRIDAYデジタル』のカルチャーコーナーで、とみさわ昭仁氏が月イチ連載している『金曜日の蒐集原人』に、古本屋コレクターとして取材していただきました。読み応えたっぷり、写真もたっぷりの、とても良い記事に仕上がっておりますので、恥ずかしいやら嬉しいやら。ご一読いただければ幸いです。取材時にお世話になりました古本屋さんもありがとうございました。
https://friday.kodansha.co.jp/article/256234
posted by tokusan at 18:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古ツアさんもとうとうフライデーされましたか
Posted by 豆本 at 2022年08月08日 08:28
一応、そういうことになるのでしょうか。光栄です!
Posted by 古ツア at 2022年08月08日 18:44
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