
午前中は手近な不要本&読了本を掻き集めるとともに、それとは別に大阪行きの古本選別に着手する。昼食後、バッグ一つ半の掻き集めた古本を携え、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に持ち込む。買取成立後、そう言えば幾日か前にお店の前にかなり旧式のレジスターが『お譲りします』と出されていたので、その去就について店主・天野氏に尋ねてみると、なんといつの間にかどこかの誰かが引き取っていったそうである。見た瞬間その大きさと古さに(アンティーク的な古さではない)、これは誰も貰わないだろうなと思っていたのだが、見事に裏切られたカタチである。だが、不要品が、誰かの必要品となって、新しい道を歩むのはいいことだ。そんなことを簡単に思考しながら、続いて西荻窪に出る。バスも通る『西荻南銀座商店街』の一本西側の、裏道的だが多くの人が行き交う通りを、ひたすら南に進む。やがて行く手に『五日市街道』が見え、「古本バル 月よみ堂」(2015/04/10参照)が近付いて来たら、右手に錆立看板を出した洋服屋さん『The Park』が出現する。昨日今日と、『親父のフリーマーケット』という名の販売イベントが開催され、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)も古本販売で参加しているのである。入口からは古本の影も形も見えないので、場所が合っているかと不安になるが、デッキ通路を洋服を掻き分け奥に進んで行く。するとデッキ最奥に、木箱で造られた棚に収まる古本が出現した。茶色い古書は見当たらず、わりとキレイな単行本ばかりで、もちろんミステリが中心である。そしてどの本も安い…と買うべき本を探していると、背後の店舗内から盛林堂・小野氏が現れ、たくさんの本を推薦して(売りつけて)来る。もっと売れてくれないと、持って帰るのが面倒くさいという理由からである。講談社 書下ろし長編探偵小説全集9「夜獣/水谷準」講談社 書下し長編推理小説(7)「臨海亭綺譚/香山滋」を計800円で購入する。二冊分持って帰る本を減らしましたよ!その後は駅北側に出て、久々に開店している「忘日舎」(2015/09/28参照)に出くわす。早速店頭棚から二冊引っ張り出し、店内で精算しつつ店主と言葉を交わす。最近は週末営業気味だそうである。土日に狙いを定めれば、出会える確率が上がりそうだ。トレヴィル「サイボーグ_フェミニズム/ハラウェイ、ディレイニー。サーモンスン 巽孝之編」日之出出版「ふたつの月/谷啓」を計300円で購入する。