西東京の『北原交差点』に午後一時過ぎに流れ着いたので、西武柳沢駅から帰ることにして、駅へトボトボ向かっていると、おぅっ!駅前の鄙びた商店街に古本屋さんがあるじゃないか!…そうか、これが三鷹から移転して来た「BOOKS三鷹」(2010/01/17参照)か。店名が改めて片仮名と平仮名になったのは、ここが三鷹ではなく西武柳沢だからであろうか…。駅北口に出ると、お店に囲まれた小さな駅前広場。そこからするっと『柳盛会柳沢北口商店街』に抜けて、西に足を向ける。百メートル弱も進めば、目指すお店はもうそこである。店頭に出ているテーブルや椅子の上には百均本がディスプレイ。右のガラスサッシには、子供が丁寧に描いた手描きポスターが貼られ、「ブックスみたか」をアピールし、古本屋のお仕事も丁寧に紹介している。自由研究の発表のようで、見ていて微笑ましい気分が、ぐんと胸にせり上がって来る。中に入ると、短い通路が縦に三本並び、左端には絵本・児童文学・実用・自己啓発・新書・ちくま文庫・コミック・百均ワゴン、中央にはエンタメ・科学・社会・政治・カルチャー・作家五十音順文庫、右端は歴史時代劇文庫・CD・百均文庫単行本が並んでいる。左端通路だけはさらに奥に延びており、岩波文庫・海外文学文庫・ビジュアル本・コミックセットを集めつつ、レシカウンターも据えられている。以前と変わらぬ新古書店の趣きである。それにしても駅前に古本屋さんがあるのは、やはり良いものである。昔は当たり前の光景であったのが、今や逆にそれが珍しくなるとは…。学陽書房「今村昌平の世界/佐藤忠男」を300円で購入する。そして駅南口に出て吉祥寺行きのバスに乗り込み、『武蔵野営業所』で下車して「りんてん舎」(2019/03/30参照)へ。新潮文庫「狂気の山脈にて クトゥルー神話傑作選/H・P・ラヴクラフト 南條竹則編訳」を495円で購入して帰路に着く。家に帰ると、project“S”のカバーと帯の色校が届いていた。いよいよここまで来たかと、大いに感激する。
※そろそろ書店に並ぶ「本の雑誌 麦こがし遠足号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、西荻窪の名店「古書音羽館」を秘密裏に取材。講談社カラー版まんが傑作選「墓場の鬼太郎1/水木しげる」なんてのが買えて、嬉しかったです。


ところで、この地域の話ではないので、ここに書くべきかどうか迷ったのですが、ストリートビューを見ていたところ、叡山電車・一乗寺駅を降り、線路沿いの細い道を南に下ってしばらく行くと、路上棚に古本ががびっしり揃ったお店(?)があります。
調べてみると、「手塚治虫ファンクラブ京都」という無人古本屋のようです。
地元の方が実際に行ってみたレポートもありました。京都を訪れた折にはぜひ足を運びたいところです。
レポート(『京都のお墨付き!』) https://osumituki.com/kyotokanko/unexplored-region/135108.html
ストリートビュー https://onl.sc/md9RLu2