本日はまたもや浜田山に流れ着いてしまったので、またも折り返すようにして吉祥寺に出る。「一日」(2017/08/11参照)のガレージに立ち寄ると、1500円以上お買い上げは50%OFFセール中であった。まぁここでそんなに買うことはないだろうと高を括りつつ、ノンビリと本の背を眺めて行く。すると壁寄りに、大量の古めの「キネマ旬報」が並んでいるのに出くわす。一冊330円であるが、戦前物は1100円となっている。戦前物はわりと薄手の造本で、大正時代まで遡れるようだ…そん風に感心しつつ、気になる分厚めの二冊を抜き出す。1930年&1934年の新春特別號なのだが、その造りがおめでた過ぎるのに目を瞠る。中身は和洋新春公開映画の紹介ばかりなのだが、当時の映画ポスターをそのまま色刷りで収めたページ満載で、満艦飾感溢れる昭和初期のモダンデザインの宝庫となっているのである。これはスゴい!むっ、このキネ旬にもセールは適用されるのか…ならば一冊1100円だが、二冊だと2200円となり、セールで1100円となる…ということは一冊550円。よし買おう!と喜んで購入する。

とにかくこんなページばかりで、造本がすこぶる贅沢なのである。映画が一級品の娯楽であった時代の副産物と言えようか。
続いて「百年」(2008/09/25参照)に移動し、文学棚を注視していると、一號館書房「日本探偵小説傑作集/江戸川亂歩編」が1650円で売られているのを発見したので、迷わず素早く購入する。吉祥寺で探偵小説の仙花紙本が買えるとは、嬉しい限りである。そして新たに作ってもらったスタンプカードが、一気に五つも貯まってしまった…。

表紙は裸女と線画の砂時計という、ちょっとシュールな構成。横溝正史「面影双紙」濱尾四郎「彼が殺したか」小栗蟲太郎「完全犯罪」小酒井不木「戀愛曲線」を収録。
「日本古書通信」3月号のリレー連載『ミステリ懐旧三面鏡』は北原尚彦氏の番。四十年前の、お花見の席取りのついでに、神保町で友人にお金を借りて改造社「ドイル全集」を購入する、古本心温まるお話を綴っておられます。
posted by tokusan at 17:30|
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