2023年04月02日

4/2東京・西荻窪 文武堂

bunbudou.jpg
結局大阪から戻って来た“復讐の古本”たちは、手っ取り早く「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に引き取ってもらうことに決める。と言うわけでお昼前に盛林堂・小野氏が家を訪ねて来たので、すでに玄関脇に積み上げておいたダンボールを、台車を使い盛林堂号までピストン輸送する。もうざっくりでいいんでと小野氏に伝えると、夕方には査定が終わるとのことであった。なので午後五時くらいにお店にうかがうことを約束して家に戻り、原稿を書いたりしていると、午後三時前には早くも査定終了との連絡があったので、補充用の古本を携えて西荻窪に駆け付ける。すると店頭ラックに七洋社「夜の桃/西東三鬼」があったので、ダメだこれを百円で売っちゃ!と思いながら引っ掴む。店内で「フォニャルフ」棚に補充した後、百円で購入する。そして買取は無事に成立。ありがとうございます。おかげで部屋が空きました。さらに次の盛林堂・イレギュラーズについて打ち合わせたり、最近仕入れた珍し過ぎる大正探偵小説群を見せてもらったりして、しばらく過ごす。お店を出て「古書音羽館」(2009/06/04参照)に向かうと店主・広瀬氏とバッタリ。「疾走! 日本尖端文學撰集」取扱のお礼を伝えたり、古本四方山話に花を咲かせていると、「そうだ、タレコミがあるんですよ」と一旦店の中に戻り、一枚のショップカードを持って来てくれた。「近くに出来たらしいんですけど、この間挨拶に来られたんですよ」。そのカードに目を落とすと、『英会話・太極拳・琉球古武道の教室と古本屋』とあり、『文武堂は、太極拳と琉球古武道、そして、英会話の長い経験を持つブライアンが始めた古本屋です』とあるではないか。店名の由来は当然『文武両道』であろう。良い店名である。「外国の方が店主なんですか」「そうなんですよ」…という成り行きで、早速見に行ってみることにした。駅からは、北口から『女子大通り』をひたすら北西にたどり、北に曲がってからは『骨董通り』を北進。『地蔵坂交差点』をも通過し、お店の数が激減した道を、さらに北に300m弱進めば、右手に白いお店が見えて来る。本当だ、古本屋さんがある。店頭にはカラーボックスや椅子が置かれ、ビジュアル本や洋書ペーパーバックが置かれている。わりと広い店内に入ると、小さなおば様が「いらっしゃいませ〜」と軽やかに出迎えてくれ、その背後には長身でジャージ姿の白人男性が、独特のイントネーションで「イラッシャイマセ〜」と続く。その後の二人の会話から察するに、店主はもちろん白人男性で、おば様はご近所の方でお店をサポートしに訪れているようだ(実際彼女は「また夕方に来ますね〜」と姿を消してしまった)。元美容院を居抜きで使っている空間には、壁面に飾り棚が取り付けられ、足元から腰高辺りまでの棚が隙間無く並べられている。フロア中央にはおススメ本を並べた平台テーブルが置かれている。左側には、大江健三郎・安部公房・遠藤周作・村上春樹らを中心に日本文学が集まり、さらに古典文学・ビジネス・自己啓発・思想・食・デザイン・自然・旅・世界などが続き、折り返した壁部分には武道・ヨガ・お茶・陶器などが集められている。右側は洋書のペーパーバックやビジュル本がメインだが、奥にコミックと美術図録がまとまっている。なんだかちょっと、不思議な掴みどころのない古本屋さんである。各ジャンルが、決して滲まずに並んでいる雰囲気が、そう思わせるのか。ただし武道に関しては熱い熱がチリチリ伝わって来る。値段は安め。先ほどの店主とおば様の会話の中で「棚ヲモット増ヤシテ、本ヲコノ倍ニシタイ」と言っていたので、未だこの状態は完全ではないのだろう。ちょっと駅から遠いが、また見に来ることにしよう。そしてこのお店がここに出来たことにより、「古書音羽館」→「文武堂」→「benchtime books」(2019/03/09参照)→「古書西荻モンガ堂」(2012/09/15参照)という、大回り西荻北口古本屋ルートが誕生したことになる。体力のある時に実行してみることにしよう。朝日新聞社「岡本太郎の眼/岡本太郎」を購入する。
posted by tokusan at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック