2023年04月12日

4/12古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸【第二十八章】

すでに昨日のことである。午前七時前に盛林堂・イレギュラーズとなり、家の近くで盛林堂号を駆る「盛林堂書房」(2012/01/06参照)にピックアップしてもらい、西荻窪のお店を経由して、神奈川某所にある日下三蔵氏邸を目指す。いつもより少し早いせいか、都内の移動もわりとースムーズに行き、午前九時値には現地到着出来たので、マックでエネルギーを補充した後、日下邸へ。玄関先で出迎えてくれた日下氏は「今日もよろしくお願いします。これから暑くなるそうなので、羽織るパーカーを薄手にしてみました」と挨拶。そして仕事場の和室に招かれ、仕事用の本たちがいつの間にか存在感をましてしまったのを気に掛けながら、座るところがないので、三人で立ったまま本日の作業内容を確認する。本日のミッションは、本邸納戸部屋にある文庫本と、アパート臨時書庫にある文庫本を運び出し、マンション書庫に集約させるとともに、マンション書庫のハヤカワSFシリーズを順番通りに揃えダブりをチェックするということに決まる。というわけでまずは納戸にある文庫本の運び出しに取りかかる。
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すでに箱詰めされているものもあるが、そうでないものは新たに箱詰めし、盛林堂号に積載して行く。納戸がスッキリしたところで、盛林堂号と日下号が連れ立って発進し、本邸近くのアパート書庫へ。ここでもすでに紙袋詰めして準備されていた文庫本をエッチラオッチラ運び出す。隣りの庭にいる犬が、運び出しを繰り返す三人を怪しみ、ギャンギャンと吠え続ける…まるで『文庫本をそんなに運び出すなぁ』と叫んでいるよう。そしてたちまち盛林堂号が異様な光景に…まるで取っ手の海である…。
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続いて向かったマンション書庫では、まずは荷物を空いている場所に運び入れ、ハヤカワSFシリーズの整理分類に取りかかる。百番台二百番台三百番台と分けて行き、順番通りに揃える。その後ダブり本をチェックして行く…主に小野氏と日下氏が手早く進めているのだが、物凄くめんどくさい作業である。うわっ、「十三階の女」の箱入り発見!
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そしてダブりトリプりが当然のように発見され、山を作って行く…良く考えたら、本邸書庫にもハヤカワ銀背はあるんだよね。そっちと合わせたら、いったいどんなことになってしまうのか(日下氏は「本邸にあるのは三〜四十冊でしょ。大したことにはならないですよ」と宣うが、ことダブり本に関しては、この人は信用ならないのだ…)。整理を無事に終え、玄関の棚に気持ちよく順番通りに並べたところで、駅前に出て、いつでも美味しい寿司昼食を摂る。帰りに日下氏は、移動販売のたこ焼きを購入。夜食にするそうである。
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その帰り、マンション書庫近くの駐車場に向かったところで、日下号に文庫袋が数袋残っているのに気付いたため、三人で日下号に乗って書庫に向かうことにする。実は小野氏も私も日下号に乗るのは初めてである。何故なら何時だって、何かを詰め込んだ紙袋が大量に積載されていたから…。
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そんな珍しい体験をしてマンション書庫に戻り、いよいよ文庫本を荷下ろし、それを多少分類しながら、リビングの奥に積み重ねて行く。書庫内各所に分散させていた文庫箱&袋を私がリビングに持ち込み、それを日下氏が取り出し分類し、小野氏ががっちりと積み上げて行くフォーメーションである。
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これを午後四時前まで懸命に進めると、神をも恐れぬ高い高い文庫本壁が、隅に屹立していた…高い、高過ぎる。下層に角川文庫「冬の神話/小林信彦」(帯付)が見えているのがなかなか切ない…。
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そして最後に、もう一度アパート書庫に向かい、再び残っている文庫本を紙袋に詰め、運び出すことにする。するとおぉ!アパート臨時書庫が、片付けの進展を祝福するかのように広々とし、畳の上に敷かれたブルーシートが青々と輝くのであった。いよいよアパート書庫引き上げまで、後もう一息に迫った感じである。
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そんな本日のお土産は、トリプったハヤカワSFシリーズと、横須賀銘菓の『黒かりん』というかりんとうまんじゅうであった。あまりにも多い銀背は小野氏に結束してもらい、千鳥足の酔っぱらいのお土産折り詰めみたいにして、ブラブラと家に持ち帰る。エイヴラム・メリット「イシュタルの船」エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」が嬉しいです。
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posted by tokusan at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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