2023年04月30日

4/30第23回一箱古本市

午後に根津で開催されている「第23回一箱古本市」に向かう。主催者の南陀楼綾繁氏より、久々に賞のプレゼンターを仰せつかったのである。市はコロナ禍での中止を挟み、去年より再開。ただし開催は一日のみで、箱も三十弱と、慎重を期した縮小モードである。故に、一箱参加者にとっては、激しい争奪戦必至のプラチナチケットなのである。会場は二ヶ所で、駅裏手にある『忠網寺』と、上野動物園側にある『HOTEL GRAPHY NEZU』に、二十七箱が配置されている。強風が吹き抜けるとかホームから地上に上がり、まずは『忠網寺』へ。靴を脱いで上がり込む、本堂に一階と二階に古本箱が並べられている。「罪の話書店」は、犯罪に関わる本だけを集めた変わり種箱。店主さんが一冊一冊の説明に熱を込めまくる、マンツーマン型である。「書肆鯖」はマニアックな並びが相変わらずで、内田善美をさらっと紛れ込ませている。「モロ古書店」は揺るがぬ歴史深堀資料本で盤石の硬さを見せている。色褪せた古写真二枚を計400円で購入する。駄々猫さんがメンバーの「股旅同盟」を覗き込むと、途端に駄々猫さんから「古ツアさん来るのが遅い!せっかく古ツアさん用に古書を五冊用意していたのに、全部売れちゃったよ!」とプンスカ叱られる。そして私にとっては発お目見えとなる「竜蹄堂」に、心をグッとホールドされてしまう。『東京×ミステリ建築特集』と銘打ち、主にミステリに登場する古い名建築や消失した建築を手製マップ(五十枚ほど用意してきたそうたが、すでに品切れであった…)で紹介しつつ、それにリンクしたミステリ本を販売しているのだ。丁寧に作られた地図も良いが、店主が今までにフィールドワークして写してきた建築写真アルバムがまた良かった。軍艦島・同潤会アパート(代官山・江戸川・清砂通・大塚)や荻窪の西郊ロッヂまでも、内部に入り込んで撮影していたりして、大いに感激する。この時点で、古ツア賞はほぼこの箱に決めてしまう。続いてお寺を後にして『HOTEL GRAPHY NEZU』へ。手前と奥の二部屋に箱が並べられている。毎度お馴染み「RAINBOW BOOKS」では、店主が子供の頃の私物である怪獣ブロマイドが端っこに置かれていた。興奮しながら吟味し、ウルトラセブンがギエロン星獣にケリを入れている一枚と、ジャイアントロボが大魔球グローバーに捕捉牽引されている一枚を計600円で購入する。
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ロボットとは思えぬ大魔球グローバーの造形がたまらん!

「しば犬堂」ではすばる書房「茂田井武の世界」を800円で購入すると、その隣りには大阪から出張って来た「古書ますく堂」さんの姿が。久々の再会を喜びつつ、「行商ですよ行商」と斜に構える不遜な態度に微笑みながら、臼井書房「生ひたちの記/吉井勇」(函ナシ)を400円で購入する。そんな風に一人のお客さんとして会場を回り、後は曇り空の下の街をフラフラ。『へび道』入口にあった「bangobooks」(2011/07/28参照)が消滅しているのに気付き、入手していた「不忍ブックストリートMAP2023」で、ネット書店に移行していたことを知る。そして午後五時前に『忠網寺』に戻り、終了と同時に「竜蹄堂」さんに古ツア賞賞品の「疾走! 日本尖端文學撰集」と「ベスト・オブ・谷根千」とコカコーラミニボトルキーホルダーを手渡す。
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これが賞品三点セット。コカコーラミニボトルキーホルダーは、子どもの頃必死に集めていたもの。

そうしたら竜蹄堂さんにお礼にと、「東京×ミステリ建築特集MAP」を貼付けた展示用パネルを贈呈される。これじゃあ、どっちがプレゼンターだかわからない。いや、ありがとうございます!
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posted by tokusan at 18:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書肆鯖さん! 
 ずっと以前、北九州・小倉駅の古本市で物色させてもらったことがあります。あかね書房の「魔女のかくれ家」や木村泰子の「かいぶつになっちゃった」とか並んでいたな〜。長崎の方ですよね。すごくアクティブ、羨ましい…
Posted by ヘイスティングス at 2023年04月30日 23:36
書肆鯖さんは神出鬼没で、新潟にいたり、今は東京にいたりと、本当にフットワークが軽いお店ですよね。
Posted by 古ツア at 2023年05月01日 17:32
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