本日は迫り来る雨雲に巻込まれる前に古本を買ってしまおうと、午前十時過ぎの神保町に駆け付ける。「東京古書会館」(2010/03/10参照)で今日明日開催されている「趣味の古書展」を覗く。ほどほどの混み方を見せる会場を一回りして、都市出版社「妖談・霞ヶ関ビル十三階/武智鉄二」プレブス社「西歐物語/芹澤光治良」産報 ウラコミ・シリーズ1「首輪のない猟犬たち★トップ屋」を計800円で購入する。「妖談・霞ヶ関ビル十三階」は雑誌「血と薔薇」に連載していて未完に終わった『八重霞』を書き継ぎ完成させた、SF仕掛けの長編ミステリーである。
そんなささやかな報酬を手に入れて会場を出ようとすると、北原尚彦氏にバッタリ遭遇する。氏は古本市後に、東京宝塚劇場に『カジノ・ロワイヤル』を観に行かれるそうである。すっかりヅカファンになられましたな。その後は神保町をフラフラと流して行くが、特に手にする獲物には出会わずに、いつの間にか『神保町交差点』も通過して「NAGA」前。すると銀フレームワゴンを見ていた風書房さんに「こーやーまーさん」と声をかけられる。すると続いて、風のように森英俊氏が長身を、生温い風に揺らしながら姿を現わした。おぉ、連続して神々に会ってしまった…。森氏からは閉店した「古賀書店」(2011/12/16参照)が「矢口書店」(2011/04/20参照)になったことを教えられる。ということは、あの看板建築は二店とも「矢口書店」になったわけか。とにかく跡地に古本屋さんが入って良かった良かった。そう喜びながら店舗を見に行ってみると、「矢口書店」レフトは開店中だが、「矢口書店」ライトはカーテンが閉ざされており、13時から営業するとの貼紙がガラス戸にあった。開店まで後二時間もあるので、次の機会を待つことにしよう。

