2023年06月24日

6/24高円寺で新しい催事を。

午前十一時に今日も千歳船橋に流れ着いてしまったので、陽射しは薄いが湿度の高さに並行しながらも、経堂も下北沢も古本屋さんが開くにはまだ早い時間だ!と確信し、一気に高円寺を目指すことにする。「西部古書会館」では本日と明日、新しい催事「高円寺優書会」(西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)神保町「羊頭書房」(2014/05/02参照)「水平書館」(2014/05/23参照)も参加!)が開かれているので、これを見逃すわけにはいかないのだ。と言うわけで小田急線と総武線を乗り継いで、現地到着。ガレージには派手に横断幕が掲げられている。冷房が効いているため、戸が閉め気味の館内に進むと、もはや正午過ぎなのに、古本の入ったカゴを持つ古本修羅たちが多数跋扈中である。おぉぉぉぉぉぉ、本の背を天眼鏡で追いかけ続ける、旧式犯罪捜査的古本探索を進める修羅がいる!…これは良いものを目撃したな。そう小さく感動しつつ、すでに所々大きなブランクが発生している本棚を懸命に注視して行く。すべてが、油断のない並びと言うか、きっちり計算されている、目の行き届いた棚造りと言った感じである。だが決してつまらないわけではなく、買うべき本は次々と目に飛び込んでくる次第……それにしても「相澤書店」の医学関連書は、青いガスの燃焼のようにただひたすら孤高な輝きを、通路に向けて放射し続けている……三十分弱回遊し、春陽堂書店 長編探偵小説全集1「秘密結社/小栗虫太郎」(函天一部欠けアリ)岩谷書店「宝石 昭和二十六年四月号 書き下し捕物特集號」「宝石 昭和二十七年十一月号 入賞者競作特集」「宝石 昭和二十八年十二月号 贋作集」を計1100円で購入する。「宝石」は昭和二十年代の岩谷書店時代のものをセレクトして購入。「贋作集」は出色の出来で、ポオ『ユラリウム/城昌幸』ドイル『黄色い下宿人/山田風太郎』ルブラン『ルパン就縛/島田一男』チェスタトン『胡蝶の行方/大坪砂男』ヴァンダイン『クレタ島の花嫁/高木彬光』がラインナップされている。風太郎のホームズ物『黄色い下宿人』は有名だが、高木のヴァンダイン!? 大坪のチェスタトン!? と軽く興奮してしまう。
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さらに「宝石 昭和二十七年十一月号 入賞者競作特集」には『特選傑作小説陣』として香山滋の『キキモラ』が掲載されているのだが、挿画を山名文夫が担当している。題字も、不思議な少女・キキモラが持って現れる猫の頭を象った握りのある洋傘の絵も、物語にマッチしてプリティこの上ない。
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誠に雑誌には雑誌の良さというものが、厳然と存在している。だが、雑誌を収集するのは、とにかく果てしない茨の道になるのは必至…ほどほどにね、これは、ほどほどにしておこう。
posted by tokusan at 15:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古ツア様、そうです、雑誌の道はほどほどに。あと下がりすることなく、続くと、地獄の道が。そうはいっても、なかなか引き下がれません。くわばらくわばら。
Posted by おいもさん at 2023年06月25日 16:58
どうにか地獄の入口で引き返すよう、自制いたします!
Posted by 古ツア at 2023年06月26日 15:34
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