2023年07月18日

7/18「岡島書店」で最後の買い物を。

午前中、古いもの干し竿を廃棄するために最小三十センチの長さに分解していたら、すっかり体力と水分を消耗してしまう。だが午後に気力を振り絞って外出。中央線→総武線→都営浅草線→京成線と必死に乗り継ぎ、今月限りで閉店してしまう「岡島書店」(2010/02/02参照)の終焉を見届けるために、昭和感満載の京成立石駅に降り立つ。橋上駅舎から南口に出ようとすると、改装中のため階段は封鎖され、エレベーターでしか出られない。そして南口に延びる『立石仲見世』のもつ焼き名店『宇ち多''』は、平日昼間なのに入店待ちの行列が出来ている賑わいである。ラウンジミュージック風の間の抜けた映画音楽が流れる薄暗い仲見世を抜けて、明るい灼熱の『奥戸街道』に出て、全身をジリジリ焼かれながら西へ。…おぉっ、「岡島書店」はこの灼熱の中でも、しっかりと営業中であった。だがガラスサッシには、やはり『閉店のお知らせ』の貼紙があり、7月いっぱいを目処に閉店すること、店内全品3割引(ビニール入りのアダルト雑誌は2割引)、お客さんへの感謝の言葉が書かれていた。
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この素晴らしい昭和的古本屋さんの佇まいを眺められるのも、これが最後となるわけか…そんな風に感慨を深めて店内に進むと、すでに閉店の準備は着々と進行しており、棚の1/4は空き、床にも整理を進めている証の結束本が積み重なり始めている。だが、自然科学・神秘学・民俗学・江戸東京・映画・図録類に強い店造りは、まだまだ色濃く棚のそこかしこに認められる。そう言えば最後にここに来たのは、京成線せんべろツアー(2017/11/20参照)の時であったな。酔っ払い過ぎる前に、駅からちょっと離れたこのお店を訪れることにしたのを、ボンヤリと覚えている。今帳場に座っているのは奥さまで、岡島書店さんは小休止で、番台裏の暖簾の奥で、横になってお休み中である。角川書店「朱鱗の家/皆川博子文・岡田嘉夫絵」を3割引の420円で購入し、この老舗店の最後の買物とする。長い間、お疲れさまでした。このお店の遺伝子は、催事で活躍中の直系古本屋さん、「立石書店」と「古書英二」に受け継がれているので、これからもこの下町のお店の影を、うっすら感じることでありましょう。
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そして駅にとって引き返し、北口商店街の「BOOKS-U立石店」(2011/12/06参照)も見に行ってみるが、シャッターは下ろされ、少し荒れた雰囲気…ただ定休日であれば良いのだが…。
posted by tokusan at 18:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた何という悲報でしょうか。沼袋・天野書店に続き立石・岡島書店が閉店とは.....。ご主人の体力がもはや限界を迎えたのでしょうが、残念です。もっともっと頑張ってもらいたかったですが、ご子息が二人とも古本屋さんとして活躍されているなんて、なんて素晴らしい古本屋人生でしょう。本当にお疲れ様でした。岡島書店さんは数ヶ月おきに訪れるたび、「おや、こんな珍しい本がある!」と必ず驚かせてくれる夢のようなお店で、「こんなのもあるけど、どう?」と教えてくれたり、客の好みをしっかりと覚えてくれてたご主人でした。しかし、こうも悲報が相次ぐと、青砥の竹内書店、八千代台の雄気堂はだいじょうぶなんでしょうか。
Posted by ペンギン at 2023年07月18日 20:54
立石のBOOKS-Uは再開発の為先月頃閉店したようです。先日たまたま草加の方に用があり八潮の宮本書店さんに寄ったのですがこちらも今月で閉店されるようです。時代の流れと言えばそれまでですが、余りにも閉店されるところが多く寂しく思っております。
Posted by センベロオヤジ at 2023年07月18日 20:58
ペンギン様。あぁ、ほとんど常連さんだったんですね。ぜひともお別れの挨拶をしてきてください。「竹内書店」と「雄気堂」には、まだまだがんばっていただきましょう。がんばっていただかなければ、困ってしまいます!
Posted by 古ツア at 2023年07月20日 13:26
センベロオヤジ様。「BOOKS-U立石店」は閉店ですか。そう言えば北口駅前がガシガシ工事中でしたね。大きなビルでも建つのでしょうか…。情報ありがとうございました!
Posted by 古ツア at 2023年07月20日 13:28
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